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【レビュー】手のひらサイズの小型卓上スピーカーを作ってみた

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最近は就寝時にゆかりんのラジオなどを聴いて寝るのが恒例になってきました。
先日、その環境を整えてみたのですがスピーカーがちょっと微妙な気がしてきてこれを変えたいと思いました。

そこでAmazonで小型のスピーカーを探してみたのですが、なかなかコレというのが見つかりません。
個人的にはBOSEのAM5IIIやCompanion5の小型スピーカーのようなものを探していたのですが、良い感じのものがありませんでした。

BOSEのスピーカーを買っても良いかと思ったのですが、出来るだけ安価に済ませたいのでどうしようか考えていました。
そこで小型のスピーカーユニットを使って作れないか調べてみました。

すると、5cmくらいの小型のスピーカーユニットを使えば結構小さい物を作れそうなことがわかりました。
問題は、このスピーカーを収めるエンクロージャーですが、これも作るとなると結構な手間がかかってしまうので5cm用の小さい既製品は無いかと探してみました。

その結果、自作スピーカーでお馴染みのコイズミ無線でパーツ一式揃えられそうだったので注文してみました。
今回使ったパーツは以下の物です。


  • スピーカーユニット:TangBand W2-802SE(×2)
  • エンクロージャー:ダイトーボイス SV-70W2(5cm用)(×2)
  • スピーカーターミナル:ART TS-177(2個セット)
  • 配線材:mogami 2514(赤黒各1m)
  • ファストン端子:GFT-S8/ KL110(8個入り)

今回は、半田付けをしないでファストン端子を使って配線しようと思いました。
サイズが3種類あったのですが、1番小さいものでスピーカーユニット、ターミナルともにちょうど良かったです。

あとは、組み立てるのに+ドライバー、ニッパー、ケーブルストリッパー、電動ドリル、圧着工具などを使いました。
スピーカーユニット、ターミナルともに木ネジが付いているのですが、ドリルで下穴を開けてやりました。


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スピーカーユニットはなるべく小さい物ということで5cmのフルレンジを選びましたが、実際に届いてみるとかなり小さいです。
音が心配になってしまいましたが、完成して聴いてみると杞憂に終わりました。

5cmのフルレンジスピーカーはいくつかあったのですが、インピーダンスが4Ωのものが多かったので8ΩのTangBand W2-802SEにしてみました。
フェイズプラグという弾丸のようなものが付いているのが特徴です。

TangBandは台湾のメーカーで全く知らなかったのですが、検索してみるとわりと良い感じのスピーカーのようなので選んでみました。


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箱はちょっと雑な感じでしたが、手のひらサイズの小さい箱はニヤニヤ感が高いです。
組み立て中にフェイズプラグを損傷してしまわないようにカバーを付けたまま作業をしました。

まずは、組み立て始める前にスピーカーの動作確認をしました。
Fostexの小型アンプAP05を直接繋いで鳴らしてみました。

この時点でなかなか良い音で鳴ってくれてwktk感がアップです。


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今回初めて使うことになったのがファストン端子です。
以前作った電源ケーブルで圧着端子を使ってなかなか良い感じだったので試しに今回も使ってみようと思いました。

事前に赤黒で各2本作っておきます。
端子はちょうどの8個しかないので予備も買っておけば良かったですが、無事に失敗せずに作ることが出来ました。


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次にエンクロージャーの背面板を外してターミナルをネジ止めします。
ここは2.0mmのドリルで下穴を開けてねじ込みました。

そこで想定外だったのは、ターミナルを留めたネジが出っ張ってしまって背面板がハマらなくなりました。
仕方ないので出っ張った部分が当たるところを5.0mmのドリルで穴を開けました。


次にスピーカーユニットを取り付けるための穴を開けます。
こちらは4箇所、各2.5mmのドリルで穴を開けました。

ターミナル、スピーカーそれぞれ合わせてみてネジ穴の位置に印を付けて穴を開けました。
スピーカーが斜めにならないように注意します。

サイズはどちらもピッタリでした。

結構時間がかかるかと思いましたが、まったり動作テストしていた時間も含めて3時間くらいで出来ました。
慣れれば1時間もかからないと思います。


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H:135 × W:85 × D:115(mm)という小型筐体でなかなか悪くないです。
ターミナルは、ワンタッチプッシュ式のバネ式タイプの方が出っ張らなくて良かったかもしれませんがここはネジ式にコダワッテみました。

早速鳴らしてみましたが・・・。
思ったよりも良い感じに鳴りました。

スピーカーユニット本来の性能が出ているかは疑問ですが、声は聴きやすいです。
ゆかりんのラジオを聴いてみましたが、声が前に出てくる感じです。

小粒ながら芯のしっかりした鳴り方という感じがします。

音楽も鳴らしてみましたが、こちらは音楽を聴くのにメインにするにはやや迫力不足は否めないですが、PC用のスピーカーなどに使うにはFostexのPM0.3よりも音の締まりが良くてしっかり鳴っているという感じがします。
素性はわりと良いと思うのでしばらく使えばエージングが効いて結構良くなりそうな気がしますし、アンプやスピーカーケーブルを変えればさらに良くなりそうです。

今回はFostexの小型アンプAP05とセットで使い小型のシステムにしてみました。
小さめの音楽プレーヤーと合わせればそれだけで小型のオーディオセットになりますね。

このアンプも名刺サイズという超小型のわりに意外と良い感じの音で鳴ってくれます。

フェイズプラグが意外と出っ張っているので破損しないように気をつけなければいけません。
あとは直置きしやすいようにゴム足を下に付けたりしてみようかなと思います。

スピーカーユニットが思ったよりも高額になってしまいましたが、そのぶん音はなかなか満足いく感じになりました。
あとはこれをベッドサイドに配置してゆかりんのラジオを楽しもうと思います。

【レビュー】AETのプラグとBELDEN 19364で電源ケーブルを作ってみた

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先日購入したPS AUDIOのNuWave DAC周りの調整で最後に電源ケーブルを作ってみることにしました。
すでに使っているケーブルもあるのですが、今使っている円筒型のIECプラグとXLRプラグが干渉してしまってキツキツ状態なのです。

そこで円筒型ではないIECプラグを使って作り直そうと思いました。
探してみるとSCHURTER、BULGIN、K+Bなどいくつかありましたが、今回はちょっと贅沢にAETのプラグを使うことにしました。

合わせてACプラグも同じくAETで揃えてみました。
ケーブルも変えてみようかと思いましたが、いつも使っているBELDEN 19364が使いやすいので今回もこれにしました。

シールド付きの3芯ケーブルですが、太さのわりにやわらかく取り回ししやすくて良いです。
これにチューブを被せて作ることにしました。

今回使った材料は以下の物です。

  • ACプラグ:AET PSE-018HG
  • IECプラグ:AET PSE-320HG
  • ケーブル:BELDEN 19364(1.5m)
  • チューブ:TECHFLEX 3/8″ アップタウンゴ-ルド(1.8m)

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プラグは、今まで使ってきたものよりもちょっと高価なもので、メタリックブルーの箱に入っていてなかなか豪華です。
AETの1番下のグレードですが、各3,000円ほどでした。

物自体は明工社のOEMのようで、それぞれに明工社の刻印が入っています。


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今回は作成するにあたって圧着端子を使ってみることにしました。
今まではそのまま芯線をネジ止めしていたのですが、捩って留めても芯線がモサッとばらけるのが気になっていました。

また、圧着端子を付けるのは面倒ですが、付けてしまえば取付は楽なので特に中が小さく狭いIECプラグでは逆に作りやすいかなと思いました。
圧着端子もオーディオグレードの高価なものがありますが、今回は初めてなので失敗するとやっかいなのでそこまで使いませんでした。

ニチフの圧着端子を丸形、棒形と用意しました。
BELDEN 19364は14AWG(約2㎟)なのでTC2とRC2を使います。

PSE-320HGには棒端子がおまけで付いてきますが、BELDEN 19364にはちょっと大きいようです。
ケーブル加工寸法はPSE-320HGには説明書が付いているのでその通りにやってみました。

PSE-018HGには説明書が無いので、明工社のWebページからME2591の仕様書をダウンロードしてそれをみながらやってみました。

 link >>  http://www.meiko-g.co.jp/product/pdf/ME2591.pdf


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圧着工具はロブテックスのAK2MAを使いましたが、開いた状態のまま右手で保持するのがなかなか難しくて苦労しました。
手が大きい人は問題無く出来そうですが、ちょっと指がつりそうになってしまいました。

それぞれ3個端子を付ければあとはプラグに固定するだけですが、ここで問題なのがどの線をどこに繋ぐかというところです。
今まではネットで作例を見てそのまま作っていましたが、今回は少し調べてみました。

BELDEN 19364は、緑/黄、青、茶の3本がありますが、緑/黄はアース、青はコールド(-)、茶はホット(+)に繋ぎました。
アースが緑なのはなんとなくわかりますが、青と茶はちょっと悩みました。

ネットで調べてみたところ、英国規格のBS1843:1952というのがおそらくBELDEN 19364の色に合致しているものと思われます。
それによると青がコールド(-)、茶がホット(+)のようでした。

そして、各プラグのどれがアース、ホット、コールドなのかですが・・・。

PSE-018HGは、G:アース、W:コールド、無印:ホット。
PSE-320HGは、真ん中:アース、L:ホット、N:コールドのようです。


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調べてみたところ、以下の略字のようでした。


  • [H]Hot:ホット(+)
  • [L]Live:ライブ(+)
  • [C]Cold:コールド(-)
  • [N]Neutral:ニュートラル(-)
  • [W]White:ホワイト(-)

緑の線をGと真ん中、青をWとN、茶を無印とLで繋ぎます。

これらを間違えないようにしてネジ止めして完成です。
完成してからテスターで念入りに調べて問題無ければ機器に繋いでいよいよ音出しです。

NuWave DACに繋いでみましたが、XLRプラグとの間隔が空いてスッキリしました。
電源スイッチも操作しやすくなりました。

音は・・・すでにBELDEN 19364の電源ケーブルを使っていたためか、あまり変わった感じはしませんでした。

ですが、気分的にはかなり良い感じになりました。
やはりチューブを使うと高級感が出て1グレード、2グレード上のケーブルに見えますね。

ただ、今回使ったチューブは黒にゴールドのラインが入っているのですが、このゴールドのラインがボロボロほつれてきてしまうのが難点です。
このチューブは次回以降もう使わなさそうです。

半田を使わないので早く作れるかと思ったのですが、思いの外時間がかかり休日の午前中が終わってしまいました。
趣味で楽しんでやるものなので急いでやる必要は無いですね。

半田といえば、Panasonic WF5018の仕様書には『芯線を半田付けすると発熱の原因になるので絶対に行わないで下さい』との記述がありますので電源ケーブルは半田付け厳禁です。

今回作った電源ケーブルは、プラグ2個にケーブル(1.5m)、その他材料で合計で約8,300円ほどでした。
最初の予定より2倍以上かかってしまいましたが、満足度はなかなか高かかったです。



B00GKWVOY8AET ACプラグ PSE018HGAET

by G-Tools

B004S6KQ92AET IECコネクター PSE320HGAET

by G-Tools

B00BB2NGDEBELDEN 19364 3芯電源ケーブル 切り売り 1m~BELDEN

by G-Tools

2番ホット-3番ホットで使えるXLRバランスケーブルを作ってみた

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D/Aコンバーター PS AUDIO NuWave DACと愛用のSANSUI AU-α907 Limitedを繋ぐのにXLRバランスケーブルが必要になりました。
今まではCDプレーヤーのTEAC VRDS-25とバランス接続していたのですが、ネットワークオーディオプレイヤーを使うようになってからはスッカリ稼働しなくなってしまいました。

そして、アンプのバランス端子は1系統しかないので残念ではありますがこれを外して代わりにNuWave DACを繋ぎます。
元々そのつもりで購入したのでそれをやらないといつまで経ってもスピーカーとヘッドホンで切替器を使わなくてはならなくなってしまいます。

そのままケーブルを差し替えれば良いかと思ったのですが、今まで使っていたケーブルが短くて届きませんでした。
そして、重要なことを忘れていたのですが、バランス端子には3本ピンがありそのうち2番と3番が機種によって変わってくるのです。

アンプとCDプレーヤーはうまい具合に同じだったので問題無かったのですが、果たしてアンプとD/Aコンバーターは・・・。

AU-α907 Limitedの説明書を見てみたところ、こちらは3番ピンがホット(+)になっていました。
一方でNuWave DACは資料が見当たらなかったのですが、ネットで調べてみたところなんと2番ピンがホット(+)になっていました。

つまり、こんな感じです。


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今まで使っていたケーブルの長さが足りたところでホットの位置が違うので不具合が起きてしまいます。
2番ホットの機器と3番ホットの機器を通常のXLRケーブルで接続すると位相が反転して音楽信号が流れないので音が出ないそうです。

確かに古いアンプなのですが、これは想定外でしたのでどうしようかと思いました。
せっかく買ったのにピンケーブルしか使えないのでは意味がありません。

ラックスマンやアキュフェーズのアンプなども3番ホットのものがあるそうなのでサンスイのアンプが特別というわけでもなさそうです。
機種によってはインバートスイッチという2番3番を反転させる機能があるものもあるようですが、残念ながらその機能は私のアンプにはありません。

色々考えてみたのですが、単純に2番と3番を繋いだケーブルを作れば良いんじゃないかという結論になりました。
市販品でNEUTRIK NA3FMXという2番と3番をリバースするアダプタもあったのですが、あまり余計な物は挟みたくないので自作して配線を変えてしまうことにしました。

と、言いつつ単にバランスケーブルが作りたかっただけなんですが・・・。

早速、材料を調達しました。
今回用意したのは以下のものです。


  • NEUTRIK NC3MXX-B
  • NEUTRIK NC3FXX-B
  • NEUTRIK XXR2
  • NEUTRIK XXR9
  • Gotham GAC-4/1
  • TECHFLEX FLEXO 1/4 カーボン

やはりキャノンと言えばノイトリックなので当然のごとくノイトリックのプラグを購入しました。
XXR2と9はXXシリ-ズ用のリングで、2が赤、9が白です。

これに以前から使ってみたかったゴッサムのマイクケーブルを合わせてみました。
TECHFLEXはケーブルに被せたチューブです。

製作に夢中で作業写真は一切無いのですが、作業は3.5mmステレオプラグよりもずいぶん簡単でした。
メスの2番とオスの3番、メスの3番とオスの2番を繋ぎ、1番は1番同士で繋ぎました。

また、以下のサイト様の資料を参考にさせていただきシャーシグランドも取ってみました。

 link >>  NEUTRIK NC3FXX-B & NC3MXX-B製作方法 | 音響・映像・電気設備が好き


プラグにはLRの区別が無いので別売りの色付きリングを赤白用意して付けてみましたが、これがわかりやすい上に見た目のアクセントになってなかなか良かったです。
さらにQ701用に作ったヘッドホンケーブル以来、2回目のチューブを使ってみました。


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チューブはケーブルを通すのが面倒ですが、仕上がりはとてもとても綺麗になりました。
プラグはさすが定番品だけあって作りやすいですし、作りもとてもしっかりしています。

念入りにケーブルテスターでチェックしてから恐る恐る繋いでみたところ、無事に音が出ました。
無事に音が出るとホッとしますね。

しばらく鳴らしてみましたが、それまで使っていたZonotone Silver Meister AC-1001と比べてよりクリアになった気がします。
そして、音の広がりも奥行き感がさらに広くなった感じです。

やや低音が弱い気もしますがこれといったクセも感じられず素直な音だと思いました。

ゴッサムのケーブルは初めて使ったのですが、程良くやわらかくて使いやすい良いケーブルだと思います。
扱っている店舗が少ないのが難点ですがまた使ってみたいですね。

今回のバランスケーブルはLR各1mで作成して材料費が約3,500円ほどでした。
これくらいの価格なら使うケーブルを変えたりして何本か作ってみても良いですね。

これでやっとネットワークオーディオプレイヤーを音源としてスピーカーとヘッドホンを切替器無しで使えるようになりました。

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