- 2014-10-26 (日) 21:53
- オーディオ、AV機器 | レビュー
D/Aコンバーター PS AUDIO NuWave DACと愛用のSANSUI AU-α907 Limitedを繋ぐのにXLRバランスケーブルが必要になりました。
今まではCDプレーヤーのTEAC VRDS-25とバランス接続していたのですが、ネットワークオーディオプレイヤーを使うようになってからはスッカリ稼働しなくなってしまいました。
そして、アンプのバランス端子は1系統しかないので残念ではありますがこれを外して代わりにNuWave DACを繋ぎます。
元々そのつもりで購入したのでそれをやらないといつまで経ってもスピーカーとヘッドホンで切替器を使わなくてはならなくなってしまいます。
そのままケーブルを差し替えれば良いかと思ったのですが、今まで使っていたケーブルが短くて届きませんでした。
そして、重要なことを忘れていたのですが、バランス端子には3本ピンがありそのうち2番と3番が機種によって変わってくるのです。
アンプとCDプレーヤーはうまい具合に同じだったので問題無かったのですが、果たしてアンプとD/Aコンバーターは・・・。
AU-α907 Limitedの説明書を見てみたところ、こちらは3番ピンがホット(+)になっていました。
一方でNuWave DACは資料が見当たらなかったのですが、ネットで調べてみたところなんと2番ピンがホット(+)になっていました。
つまり、こんな感じです。
今まで使っていたケーブルの長さが足りたところでホットの位置が違うので不具合が起きてしまいます。
2番ホットの機器と3番ホットの機器を通常のXLRケーブルで接続すると位相が反転して音楽信号が流れないので音が出ないそうです。
確かに古いアンプなのですが、これは想定外でしたのでどうしようかと思いました。
せっかく買ったのにピンケーブルしか使えないのでは意味がありません。
ラックスマンやアキュフェーズのアンプなども3番ホットのものがあるそうなのでサンスイのアンプが特別というわけでもなさそうです。
機種によってはインバートスイッチという2番3番を反転させる機能があるものもあるようですが、残念ながらその機能は私のアンプにはありません。
色々考えてみたのですが、単純に2番と3番を繋いだケーブルを作れば良いんじゃないかという結論になりました。
市販品でNEUTRIK NA3FMXという2番と3番をリバースするアダプタもあったのですが、あまり余計な物は挟みたくないので自作して配線を変えてしまうことにしました。
と、言いつつ単にバランスケーブルが作りたかっただけなんですが・・・。
早速、材料を調達しました。
今回用意したのは以下のものです。
- NEUTRIK NC3MXX-B
- NEUTRIK NC3FXX-B
- NEUTRIK XXR2
- NEUTRIK XXR9
- Gotham GAC-4/1
- TECHFLEX FLEXO 1/4 カーボン
やはりキャノンと言えばノイトリックなので当然のごとくノイトリックのプラグを購入しました。
XXR2と9はXXシリ-ズ用のリングで、2が赤、9が白です。
これに以前から使ってみたかったゴッサムのマイクケーブルを合わせてみました。
TECHFLEXはケーブルに被せたチューブです。
製作に夢中で作業写真は一切無いのですが、作業は3.5mmステレオプラグよりもずいぶん簡単でした。
メスの2番とオスの3番、メスの3番とオスの2番を繋ぎ、1番は1番同士で繋ぎました。
また、以下のサイト様の資料を参考にさせていただきシャーシグランドも取ってみました。
プラグにはLRの区別が無いので別売りの色付きリングを赤白用意して付けてみましたが、これがわかりやすい上に見た目のアクセントになってなかなか良かったです。
さらにQ701用に作ったヘッドホンケーブル以来、2回目のチューブを使ってみました。
チューブはケーブルを通すのが面倒ですが、仕上がりはとてもとても綺麗になりました。
プラグはさすが定番品だけあって作りやすいですし、作りもとてもしっかりしています。
念入りにケーブルテスターでチェックしてから恐る恐る繋いでみたところ、無事に音が出ました。
無事に音が出るとホッとしますね。
しばらく鳴らしてみましたが、それまで使っていたZonotone Silver Meister AC-1001と比べてよりクリアになった気がします。
そして、音の広がりも奥行き感がさらに広くなった感じです。
やや低音が弱い気もしますがこれといったクセも感じられず素直な音だと思いました。
ゴッサムのケーブルは初めて使ったのですが、程良くやわらかくて使いやすい良いケーブルだと思います。
扱っている店舗が少ないのが難点ですがまた使ってみたいですね。
今回のバランスケーブルはLR各1mで作成して材料費が約3,500円ほどでした。
これくらいの価格なら使うケーブルを変えたりして何本か作ってみても良いですね。
これでやっとネットワークオーディオプレイヤーを音源としてスピーカーとヘッドホンを切替器無しで使えるようになりました。
コメント:4
- シェルティのパパ 14-12-05 (金) 17:36
-
お邪魔いたします。
記事と画像、興味深く拝見しました。
ウチの状況も同様でして、次のとおりです。
●アンプ(LUX社のプリメイン 3番ホット <インバート不可>)
●DAC(購入予定機 2番ホット<インバート不可>)
これに対処できる「位相変換アダプタ」(TOMOCA社やNEUTRIK社の製品)も出ていますが、「クロスケーブル」となると市販品はかなり高価で、そこそこ廉価で済ますには自作するほかないようですね。
自作の技能はないし、老眼も酷くなってきた私は、位相変換アダプタを検討中です。
それでは、失礼します。 - Rio 14-12-05 (金) 20:22
-
シェルティのパパさん。
はじめまして。こんにちは。
私もDACを繋ぐ際にネットで色々見てみましたが、確かにクロスケーブルの市販品はイイお値段でした。
位相変換アダプタを検討されているということであればCLASSIC PROのAXX212などいかがでしょう?
サウンドハウスで1個400円ほどで買えます。
試しに2個買って手元にあるのですが、作りは結構しっかりしていると思います。
ケーブルを自作したので結局使わず仕舞いで音質への影響は未知数ですが、変換アダプタなら好きなケーブルが使えるのが良いところですね。
あとは、プロケーブルやオーディオケーブル市場などでクロス仕様で作ってもらえないか相談してみてはいかがでしょうか? - シェルティのパパ 14-12-09 (火) 1:35
-
RIO 様
ご助言ありがとうございます。
早速、「オーディオケーブル市場」さんのサイトへコンタクトしてみました。
ここで販売しているXLRケーブルを買う場合、希望すれば特段の加工賃なしでクロス仕様にしてくれるそうです。
それでは、失礼します。 - Rio 14-12-09 (火) 21:02
-
クロス仕様で作ってもらえるということでなによりです。
やはり余計なものを間に挟むよりはケーブルそのままの方が気分的にも良い気がしますね。
トラックバック:0
- このエントリーのトラックバックURL
- https://kimagureman.net/archives/23971/trackback
- Listed below are links to weblogs that reference
- 2番ホット-3番ホットで使えるXLRバランスケーブルを作ってみた from Kimagureman! Studio ~趣味全開! 気まぐれ更新日記~