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【レビュー】D/Aコンバーター PS AUDIO NuWave DAC を使ってみた

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オーディオ環境は再生媒体をCDからFLACファイルに変えてからスピーカー、ヘッドホンともに概ね良い感じに整ってきました。
ただ、1つどうしても気になっていたのが、D/AコンバーターのLUXMAN DA-100の出力がアナログ1系統しかないことです。

スピーカー用のプリメインアンプとヘッドホン用のヘッドホンアンプを繋ぐとなるといちいちコードを繋ぎ替えるか切替器の類が必要になります。
DA-100は音質も良くとても気に入っているのですが、ここだけがいつまでも気になっていました。

そこで思い切ってアナログ出力が2系統以上あるD/Aコンバーターを導入してみることにしました。
ここで重要なのはヘッドホンアンプ内蔵の複合機ではなく単機能のD/Aコンバーターということです。

ヘッドホンアンプはすでに単体であるので余計な機能の無いシンプルなものが欲しかったのです。
そこで色々見て選んだのがPS AUDIOのNuWave DACでした。

 link >>  NuWave DAC | KANJITSU DENKI CO.,LTD.


LUXMAN好きならDA-06やDA-200もありますが、DA-200はヘッドホンアンプ付き、DA-06は残念ながら予算オーバーでした。
ONKYOのDAC-1000は豊富な入出力が魅力ですが、そろそろモデルチェンジしそうな気がしますしDA-100からのアップグレードにしてはちょっと物足りない感じです。

NuWave DACは、入出力端子は十分ですしD/Aコンバーターとは思えない巨大なトロイダルトランスに惹かれてしまい購入を決めました。


■レビュー

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フジヤエービックのオンラインショップで購入しました。
頑丈に二重巻きされたプチプチに取扱注意のシールも貼ってあり安心の梱包状態で届きました。

もしAmazon取扱で買っていたら伝票直貼りでそのまま来たことでしょう。
このへんの気遣いはさすが専門店という感じです。

この取扱注意シールは初めて見ましたが、こんなのもあるんですね。
手前側面のプチプチが少し切れていましたが、内側のプチプチは無事で箱もノーダメージです。

ただ、頑丈な梱包で開封はなかなか大変でした。



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プチプチを取ると茶箱が現れます。
何の印刷も無いシンプルな段ボール箱の側面にシールが貼ってありました。

JP 100-110Vの記載があり、日本向けの仕様になっています。
おそらく、出荷先によって中身とこのラベルが変わってくるものと思われます。

完実電気のWebサイトにあるようにコロラド州ボルダ一で製造しているようですね。



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茶色い段ボール箱を開けるとさらに白い箱が入っていました。
こちらは側面にNuWaveの文字などが印刷されています。

二重梱包は想定外でした。



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白い箱を開けるといよいよ本体とご対面です。

緑の封筒が載っていましたが、完実電気の封筒で中に説明書などが入っていました。
どこで入れたのかはわかりませんが、段ボールのテープに貼り直した形跡があるのでおそらく日本に入ってきてから入れたものと思います。

本体は一瞬Amazonかと思うような梱包状態でした。
付属品も電源ケーブルのみで緩衝材なども無く、中は思った以上にスッカスカで素っ気ない感じです。

このへんはしっかりした梱包のLUXMANなどと比べるといかにもアメリカンな感じです。



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背面には整然と入出力端子が並んでいます。

アナログ出力のLRが離れていて、その間にデジタル入力があります。
ケーブルによっては端子が離れているので繋ぐのに難があるかもしれません。

RCA端子、バランス端子ともに金メッキでなかなかしっかりした作りです。
RCA端子、同軸端子ともに若干細いのかプラグの抜き差しがスルっと出来ました。



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1つ気になるのは電源とRのバランス端子が近いところです。
試しにWATTGATE 320iとNeutrik NC3FXX-Bを繋いでみましたが、キッツキツです。

円筒形のWATTGATE 320iを使った電源ケーブルで試聴したのですが、プラグによっては干渉してしまって繋げないかもしれません。

電源スイッチも近くてキツキツですが操作は特に支障なく出来ました。
電源を入れると前面パネルのPS AUDIOのロゴが青く光ります。



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画像が見つからなくて気になっていた本体底面です。

最近のオーディオ機器は脚があまり重要視されていないのか、簡単なものが付いていました。
ゴム製の脚ですが、中央のピンを引き抜くと簡単に外れます。

DA-100JADE casaも後付けの簡単なゴム足が付いていましたので別に用意しました。
今回も別途インシュレーターを購入して付け替えようと思います。

中央に見える銀色の丸いものはトロイダルトランスの固定金具と思われます。



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正面から見るとコンパクトな感じなのですが、奥行きがかなりあります。
JADE casaと並べてみると、横幅はJADE casaの方が若干長いですがNuWave DACは角が丸くなっているので実寸法以上に横幅が短く見えます。

似たような質感の前面パネルは、JADE casaは白っぽぃ感じの明るいグレーですがNuWave DACはシルバーと言っても少し濃いめのグレーという感じです。

重量は思いの外重くて約5.5kgほどあり、アンプかと思うほどのズッシリ感があります。
DA-100が約2.1kgなので2倍以上です。



■感想

購入して1日半ほど通電しながら鳴らしてみました。


試聴環境

【試聴ディスク】
田村ゆかり『木漏れ日の花冠』『春待ちソレイユ』
霜月はるか『ティンダーリアの種』『レムルローズの魔女』

【試聴機材】
acer REVOCENTER(Windows Home Server 2011 / Asset UPnP)
↓LANケーブル(型式不明)
NETGEAR GS108v3
↓ELECOM LD-GPY/WH3
Olasonic NANO-NP1(96Khzモード)
↓audio-technica AT-ED1000/1.3
PS AUDIO NuWave DAC(Nativeモード) + 自作電源ケーブル(BELDEN 19364 1.5m、Panasonic WF5018、WATTGATE 320i)
↓自作ケーブル(BELDEN 8412 0.8m、REAN NYS352G)
ORB JADE casa

AKG K550

※音源はCDからリッピングしたFLACファイル。
※NANO-NP1以下の電源はTASCAM AV-P25RMKIIIに接続。




まずは一聴してスッキリした音という印象を受けました。
解像度が高いのに聴いていて疲れにくい音ですね。

高音域は耳に刺さるようなこともなくそれでいて綺麗に鳴ってくれます。
ボーカルもサ行が耳につくこともなく聞こえますが、若干潤いが足りないような感じがしますが声の余韻が美しいです。

このあたりはまだ使い始めということで本来の性能が出ていない可能性もありますね。
DA-100D20と比べて音の広がりがかなり大きくなった感じがします。

何度も聴いたアルバムですが、こんな音で鳴るのかという驚きが各所に見られました。
どの楽器も響きが綺麗でスゥ~っと抜ける感じが心地よいです。

低音から高音まで尖ったり刺さるような鳴り方をしないのにそれでいて音の広がりや解像度も高く余裕を感じさせる鳴り方です。
DA-100が賑やかな感じで元気よく鳴るのに対して穏やかで静かにそれでいて力強く鳴るという感じがします。

ピアノやシンバルの余韻などウットリものですね。
大型の電源を積んでいることによる恩恵なのかもしれませんが楽器の音色自体が違って聞こえます。

今までDA-100だとどうも長時間聴いていて疲れてしまうところがあったのでヘッドホン用のD/AコンバーターはD20を使っていました。
ですが、解像度も高く綺麗な鳴り方をするわりに聴き疲れしにくいNuWave DACならヘッドホン用として長時間の使用も可能そうです。

さすがに1万円そこそこのD20と比べると音の差は歴然ですし、ヘッドホン用としてならDA-100よりも使いやすいと思いました。



そして、スピーカーでも聴いてみました。


試聴環境

PS AUDIO NuWave DAC(Nativeモード) + 自作電源ケーブル(BELDEN 19364 1.5m、Panasonic WF5018、WATTGATE 320i)
↓Zonotone Silver Meister AC-1001
SANSUI AU-α907 LIMITED(NORMAL-1)
↓CARDAS QUADLINK-5C 1.5m
Acustik-lab Bolero piccolo


※その他は上記ヘッドホン環境と同じ




ヘッドホンで聴くよりもさらに音の広がりを実感出来ました。
DA-100は元気のある音が魅力でしたが、比べると元気の良さと言うより大人の落ち着き感があって解像度や音の広がりとだいぶ上というような感じです。

ちょい聴きだとDA-100の音も面白いと思うのですが、じっくり長時間聴くとなると安定感もありますし時々ハッとするような音が聞こえたりして楽しいです。
スピーカーは前にあるのに音が後ろから聞こえたような錯覚を覚えたりしました。

高音から低音まで安定感があって派手さはあまり感じませんがしっかりした鳴り方をしてくれます。
今回はRCA端子で聴いてみましたが、バランス端子を使うとさらにクリア感が増しそうです。



D/Aコンバーターを変えてどれだけ変わるかなと多少気になりましたが、ここまで大きく変わるとは思いませんでした。
今回、スピーカー以外の高額機器としては初めて海外製のものを使ってみました。

昔、スピーカー購入時に国内メーカーと海外メーカーの聞き比べをしたことがあるのですが、海外メーカーの個性的な鳴り方は気に入らないと最悪ですが気に入るとべた惚れしてしまいます。
一方で国内メーカーのものはわりと無難な鳴り方でべた惚れまで行かないですが買って失敗したということが少ないのではないかという印象でした。

そんな特徴を今回のNuWave DACにも感じました。
音作りに明確な方向性を感じますし機器としてもとても魅力があります。

最近は国内メーカーでも海外製品のようなデザインのものも増えてきましたが、大手メーカーでは日本製らしいかっちりきっちり綺麗な仕上げをしたものが多いです。
そんな中でNuWave DACは、昔憧れたWadiaのプレーヤーに通じるようないかにも海外製という感じのデザインは魅力的です。

天板のアクリルはあまり評判が良くないようですが、ピカピカでとても綺麗です。
汚れやキズが気になりますが、これはこれで良いですね。

カラーは黒もありましたが、他の機材が白やシルバーばかりなのでシルバーにしました。
シルバーと言うよりもグレーという感じですが、梨地仕上げで安っぽさは微塵も無く見ているだけでニヤニヤしてしまいます。

まだ使い始めで本調子という感じではなさそうですが、エージングが進むとまた魅力が増してきそうです。
単機能のD/Aコンバーターということでヘッドホンアンプ内蔵の複合機よりも使いづらいかもしれませんが、シンプルな単機能だからこその音の良さを感じます。

久しぶりにちょっと高額なオーディオ機器を購入しましたが、満足度はかなり高いです。
今までスピーカー以外の海外製オーディオ機器はどちらかというと敬遠していたのですが、もっと積極的に選択肢に入れるべきだと思いました。

今後はちょっと残念な感じの脚の交換と、バランスケーブルを作成しようと思います。
手持ちのCARDAS QUADLINK-5C/XLRが使えれば良いのですが、短くて届かないのが残念です。

これでやっとラインセレクターを外して運用出来るようになります。

3.5ステレオミニミニケーブル第2弾 オーグラインで作ってみた

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ちょうど1週間前に3.5ステレオミニミニケーブルを作ったのですが、ケーブルの出来に多少不安があったり使ってみたいケーブルがあったりして再度ミニミニケーブルを作ってみました。
今回は、REAN NYS231BGとオーグライン0.8mmを使ってみました。

銀と金を合わせたオーグ合金という金属を使ったケーブルですが、ヘッドホンのリケーブルにも使われたりしてそれなりに有名です。
ただ、結構高価なケーブルで今回は3本各0.1mほど使いましたが、0.1mで1本500円でした。

短いミニミニケーブルなのですがそれでもケーブルだけで1,500円かかりました。
それでもプラグは1個180円ほどでしたので合計金額は約1,900円ほどと前回のミニミニケーブルよりも安くなりました。

オーグラインは白2本と緑1本で作りました。
緑はそのまま緑ですが、白は真っ白というよりも透明感のある乳白色という感じでしょうか。

角度によってほんのり中のケーブルが見えてなかなか良い感じです。


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製作は1度作っていますのでわりとスムーズに進みました。
プラグは半田付けしやすいREANのプラグにしたのですが、やはりやりやすさがだいぶ違いますね。

前回はケーブルを三つ編みにしてから半田付けしたのですが、今回は片側のプラグに半田付けしてから三つ編みしました。
半田付けは三つ編みにする前の方がやりやすいです。

とはいっても反対側を半田付けする際には三つ編みにしないといけませんが・・・。


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片側の半田付けが終わってから三つ編みにしてさらにプラグカバーを通してから反対側の半田付けを行います。
カバーを通すのを忘れると残念なことになってしまいます。

REANのプラグは円筒形なので熱収縮チューブは後からでも被せられます。
オーグラインは撚り線のケーブルよりはだいぶ固いですが、前回使ったOFC0.9mm 金メッキフッ素線よりもやわらかいので三つ編みもやりやすいですね。

反対側も半田付けが終わったら、カバーをはめる前にテスターでチェックします。
前回は何度か失敗してしまったのですが、今回は1発OKです。

さらに念のために半田付け部分をホットボンドで固めてみました。
仕上がりが汚くなるのであまり使いたくなかったのですが、ガッチリ固めておかないと強度的に少々不安だったのでこれも今回初めて使ってみました。

そして、カバーをしてから熱収縮チューブを被せて完成です。


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今回初めてプラグを熱収縮チューブで覆ってみました。
チューブにカッコイイロゴでも入っているとかなり良い感じになりそうですが無地でも十分良い感じです。


早速鳴らしてみました。
田村ゆかりの『シトロンの雨』聴いてみましたが、なかなか良い感じです。

前回作ったOFC0.9mm 金メッキフッ素線を使ったモノと比べて上品な感じになりました。
一聴すると金メッキフッ素線の方が解像度が高く低音も出て迫力があるように感じるのですが、比べるとちょっと粗い感じがします。

ロックなど迫力を求めるには金メッキフッ素線の方が良さそうな気がしますが、女性ボーカルなどではオーグラインの方が合っている気がします。
低音の量感など多少劣りますが、音の響きが綺麗で長時間聴くにはオーグラインの方が聴きやすいと思います。

半田付けが難しいですが、オヤイデのプラグとオーグラインを合わせると結構良い感じになるのではないかと思います。
やはり値段が高いだけあってオヤイデの方が作りも見た目もしっかりしていますね。


今回はオーグラインを使ってみるということと、持ち歩くものなので強度をしっかりして作ろうと思って製作しました。
半田付けしやすいREANのプラグとホットボンドで固めてさらに熱収縮チューブを被せてだいぶ頑丈になったと思います。

前回作ったものは半田付け部分が小さく、カバンに入れておくうえで強度的に不安だったのでだいぶ気分が楽になりました。
見た目もまぁまぁ良い感じに出来たので早速外で使ってみようと思います。

TSK ツールクリッパー TX-303 を買ってみた

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先日、3.5ステレオミニミニケーブルを作った際に何か固定出来る治具が無いものか探してみました。
今のところケーブル作成の際はバイス2台でプラグとケーブルを挟んで、右手に半田ごて、左手に半田を持って作業しています。

それなりにしっかり固定は出来るのですが、テーブルに固定されているバイスでは微調整が難しいです。
そこで何か無いかと探していたのですが、以前に買ってみようかなと思った拡大鏡付きのクリップスタンドを見てみました。

Amazonでクリップスタンドやスタンドルーペなどで検索するといくつも出てきます。
わりと値段が安いのですが、ちゃんと使えるか不安でした。

ですが、今回の製作でこういった治具の必要性を感じたので試しに購入してみることにしました。
いくつか種類があったのですが、拡大鏡はいらないのでクリップだけのものは無いか探してみました。

するとツールクリッパーという商品名でクリップ3個付きのものがあったので早速ポチってみました。


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届いてみると思ったよりも軽くて小さいものでした。
単3エネループを比較に置いてみましたが、手のひらサイズです。

バイスメインで補助的に使えば良いかなと思います。
1,700円ほどでしたが、全金属製です。

台座が小さくて軽いのが気になりますが、クリップのバネは結構強めです。
各クリップを支えるアームにはネジが付いているのですが、これが指で回らないくらい固いのでペンチなどを使って回す必要がありそうです。

あまり重いものの保持は難しそうですが、半田付けの際にケーブルを固定しておいたりするには十分な感じです。
台座がちょっと雑な感じはしますが、値段のわりに良く出来ていると思います。

次回のケーブル作成時に早速使ってみようと思います。



B003SBS4EMTSK ツールクリッパー TX303ティエスケイ

by G-Tools

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