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【レビュー】BELDEN 8412でRCAピンケーブルを作ってみた

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以前からやってみようと思っていたことの1つにRCAピンケーブルの自作がありました。
市販品で十分といえば十分なのですが、自分で好きなプラグとケーブルを使い、なおかつ好きな長さで作れるのは自作の利点です。

ただ、半田付けという最大の難関があったので今までなかなか作るところまでいきませんでした。
ですが、ネットでRCAピンケーブルの自作記事を見ていると、結構簡単に出来そうな気がしてきたので思い切って工具を揃えて作ってみることにしました。

今回作ろうと思ったのは、BELDEN 8412を使ったRCAピンケーブルです。


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なぜこのケーブルを選んだかというと、このケーブルが高域抑えめの中低域に量感があるという評判を見たからです。
自宅のヘッドホン環境はだいぶ充実してきましたが、相変わらず一部の女性ボーカルのサ行が気になったり、高域の耳障りな感じがいまだに解消出来ていませんでした。

そこで、もしかするとこのケーブルでかなり良い結果になるのではないかと思って作ってみることにしました。

組み合わせるプラグは、REANのNYS352Gを使うことにしました。
これは、以前購入したPROCABLE MOGAMI 2534 RCAケーブルで使われていたプラグと同じものです。

1つ150円ほどと安いわりに見た目が綺麗で作りもしっかりしています。
多少コネクタへの抜き差しが固いのが気になりますが、PROCABLEのケーブルも結構気に入って常用しています。

また、ケーブルは違いますが、見本として使えるから同じものが良いかなと思ったというのもあります。
プラグとケーブルは、サウンドハウスで購入しました。

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使用工具類

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まずは、使用した工具です。
何を作るんだというくらい色々用意してしまいましたが、良い機会なので出番の少ないクニペックスの工具類を思い切り動員してニヤニヤすることにしました。

半田こては20年近く前に購入したものでボロボロだったので温度調整機能付きの白光製のものに新調しました。
ついでにこて台、ヒートクリップ、ワイヤーストリッパーなどを新たに用意しました。

また、半田は評判の良かった日本アルミットのKR-19というものを買ってみました。
半田こてなどはお馴染みAmazonで購入しましたが、半田のみ千石電商のオンラインショップで購入しました。

 link >>  せんごくネット通販


製作レビュー

ケーブルの先端処理

まずは、長さを測ってケーブルを切ります。
今回は、1本85cmで作ることにしました。

PROCABLEで購入したケーブルと同じ75cmでも良いかと思ったのですが、失敗したときのために10cm余分に長くしておきました。
そして、これまた少し長めに2.5cmほど先端の被覆を切り取ります。


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外皮は、カッティングマットの上でカッターの刃を当てて回しながら切り込みを入れていきます。
少しずつ力を入れていくと刃にシールド線が当たる感触があるのでそこで止めるようにします。

1周切り込みを入れて少し捻りながら引っ張ると綺麗に抜けます。
シールド線の外側に紙(?)が巻いてあるようですが、これも一緒に綺麗に取れます。



次に編んであるシールド線をほぐしていきます。
これは、千枚通しやキリなど使うとやりやすいです。


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シールド線の内側に綿(?)のようなものがあるのでそれを選り分けながら丁寧にほぐしていきます。
白いのと茶色いものがあるので、芯線を傷つけないようにニッパーでバッサリ切り落とします。

そして、シールド線を白い芯線の方に束ねます。
これは半田付けする際に白い線が下になってシールド線と一緒にコールド側に半田付けするためです。


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芯線が出てきたらプラグに仮合わせしてみて各芯線を切ります。
長さを測ってその通りに切っても良いのですが、こういう場合実際にあてがって切った方が早くうまくいくことが多かったりします。

半田付けする部分が狭いのでホット側の黒い線の被覆は最低限短く剥いて、白い方はシールド線と一緒に半田付けするので逆に長めに剥きました。
今回初めてケーブルストリッパーを使いましたが、綺麗に簡単に被覆を剥くことが出来て便利ですね。



半田付け

ここからいよいよ本番です。
半田付けです。

テンパっていて写真が全然ありません。
まず、芯線とプラグに予備半田をしてから万力2台で押さえて作業しました。


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万力も今回初めて用意したのですが、これは便利です。
1個1,200円ほどでしたが、今回購入した工具類の中で最も使い勝手が良かったです。

BELDEN 8412は少し硬めのケーブルなので万力などでしっかり固定して作業するととても捗ります。


B007FMYZTISK11 ホビーバイス V-2NSK11(エスケー11)

by G-Tools

プラグを直接挟むと傷ついてしまうのでワコーズのメカタオルを小さく切って挟んであります。
芯線は、ヒートクリップで挟んで固定してから半田付けしました。

結果は・・・。
道具は良かったのですが、腕の方がイマイチで半田がボコボコになってしまいました。


今回は、片側のみシールド線をコールドに結線してみました。
よくある方向性のあるケーブルを作ってみたかったのです。

ネットで調べてみると、下流側のシールド線を結線するらしいのでBELDENの文字のN側を結線しました。
このへんも両側を結線する方法やシールド線を結線しない方法、シールド線を上流のみ結線するなどあるようです。

機会があれば同じケーブルとプラグを使ってそれらを聞き比べてみたいところですね。



ケーブルテスターでチェック

両端の半田付けが終わったらケーブルテスターでチェックです。
緊張の瞬間です。


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PIN1とPIN2がそれぞれ繋がっているランプが点きました。
とりあえず大丈夫そうです。

2本目もチェックしましたが、同じでした。
念のために引っ張ったりして外れないかどうかやってみたりしてチェックしましたが特に変化無しでした。

ケーブルテスターもこれだけのために購入しましたが、チェック無しで使うのは恐ろしすぎます。
BEHRINGER CT100というケーブルチェッカーですが、Amazonで2,800円ほどでした。


B000CCIVCABEHRINGER / ベリンガー CABLE TESTER CT100 ケーブルテスターBEHRINGER

by G-Tools


完成

これで完成です。
所要時間は、3時間くらいでしょうか。

初めてでかなり時間がかかりました。


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プラグを閉じてしまえば、ボコボコの半田は見えません。
見た目はとても綺麗です。

ちなみに、参考にしたPROCABLEのケーブルはさすがプロの仕事です。
素人の私とは比べものにならないくらい仕上がりが綺麗です。


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これを見るとやっぱりお店で頼んで買った方が良いかな・・・と、思えます。

とはいえ、作るのは楽しかったので良しとします。
汚い半田付けは音質に影響がある可能性もあるのでちょっと心配ですが・・・。



試聴

いよいよ緊張の稼働機材への接続です。
もし、結線がおかしかったりしたら接続機材を破損させてしまいます。

試聴環境は、以下の通りです。

Pioneer N-30 + LUXMAN JPA-10000
 ↓ AUDIOTRAK GlassBlack2plus
LUXMAN DA-100 + LUXMAN JPA-10000
 ↓ PRO CABLE MOGAMI 2534
LUXMAN ラインセレクターAS-4III
 ↓ 今回自作したBELDEN 8412 RCAケーブル
ORB JADE casa
 ↓ オヤイデ HPC-X62/1.3
AKG Q701


ドキドキしながら繋いで再生してみました。

・・・。

ちゃんと音が出ました。
結構、感動です。

もう普通に音が出るだけで感動ものですね。
特にノイズらしきものも無く普通に鳴ってくれました。

一聴してネットの評判通り中低音域がしっかりした気がします。
そして、気になっていた高域のキンキン感もだいぶ和らいだ感じです。

霜月はるかのレムルローズの魔女などでも以前はだいぶ気になっていた耳に付くサ行の音もだいぶ良くなった感じです。
Q701は音は綺麗なのですが、ちょっと低音が弱めでもう少しという感じでしたが、思いの外土台がしっかりして安定感が増した気がします。

今使っているCDプレーヤーのTEAC VRDS-25も低音がしっかり出るのが気に入ってDENONのCDプレーヤーから買い替えました。
DENONのDCD-1650GLはキラキラ感が心地よいプレーヤーではありましたが、低音が今ひとつでじっくり聴いていると少々物足りなさを感じました。

VRDS-25はキラキラ感は抑えめですが低音がしっかりしていて結果として音がとても安定して聴けます。
それと同じように少し低音側にシフトした感じになって音が安定してきた感じがしました。

MOMENTUMでもJADE casaのDynamicモードを使わずとも十分な中低域の量感が出ている感じがします。
ただ、じっくり聴くと少し音が粗い感じがしなくもないですが、このへんはボコボコの半田付けが関係あるかもしれませんね。

自画自賛ではないですが、思った以上に良いケーブルだと思いました。



反省会

実際に作ってみての感想は、半田付けはやはり難しいということですね。

見本のケーブルのような綺麗な半田にならずにボコボコになってしまいました。
半田こての設定温度は270度でやったのですが、ちょっと温度が低かったかもしれません。

そしておっかなびっくりやっていたのでもう少し思い切りよく半田をのせた方が上手くいきそうです。
チョビチョビ半田を追加していたのも良くないですね。

あと、今回使わなかったのですが、熱収縮チューブを使うともう少し綺麗に仕上がったと思います。
これは次回ぜひ使いたいです。

今回は、RCAケーブルのLR1本ずつ作りましたが、まだもう1組分のプラグとケーブルが残っていますので次の休みの日にでも作ろうと思います。
また、ヘッドホンの延長ケーブルも作ってみたいのでそちらも挑戦したいと思います。

久しぶりの工作でしたが、やはりこういう作業は楽しいですね。

DAPになったiPhone4を使って約2ヶ月

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約2ヶ月くらい前に目覚まし時計になってしまったiPhone4を再利用すべくDAPとして使い始めました。
あれから仕事帰りに毎日のように使っていますが、思った以上に良い感じです。

最大の懸念材料だったバッテリーのもち具合も面倒ですがiPhone4の電源を毎回切ることで5日以上余裕でもつようになりました。
5日といっても1日で聴く時間は帰宅までの1時間ちょっとの間だけですが、次の休みの日まで充電しなくても平気なのはかなり楽です。

電源を入れっぱなしだと2日半くらいでバッテリー切れになって使えなくなってしまいます。

ただ、たまにポタアンのPHA-1とともに電源を切り忘れて朝になってしまい、バッテリー切れでその日は使えないということも何度かありました。
そのへんを注意すればいちいち電源を入れる手間はありますが、バッテリー問題はさほど気にならなくなりました。

その電源関係でちょっとイイナァと思ったのは、PHA-1の電源を入れると自動的にiPhone4の電源も入るところです。
残念ながら、PHA-1の電源を切ったときにはiPhone4の電源はそのままですが、HF Playerの再生が自動的に止まります。

使い勝手に関しては、iPhone4の電源を毎回切るので再度電源を入れた際にHF Playerを起動するまでに時間がかかるところが難点でしょうか。
音楽が鳴り出すまでに1駅通過してしまいます。

このあたりはちょっと他の人には薦められないところですね。


そして、肝心の音質はというと・・・こちらは文句無しです。
アナログ接続のWalkman NW-A866と比べて解像度など格段に上がっています。

iPhoneに直接ヘッドホンを繋いだ音はお世辞にも良いとは言えませんが、PHA-1とデジタル接続するとまるで別次元の音で鳴ってくれます。
音の潤い感がだいぶ変わります。

ヘッドホンは相変わらずbeyerdynamicのDTX501pを使っていますが、相性は悪くなくとても聴きやすい音で鳴ってくれます。
高音は刺さることなくキラキラ感は十分有り、低音もほどよくズンズン鳴ってくれ、ボーカルも聴きやすいです。

この『聴きやすい』というのが結構重要で、例えば自宅で使っているSENNHEISERのMOMENTUMを繋いで聴くとちょっとスカスカ感があって物足りなくなります。
DTX501pの4~5倍の価格のヘッドホンだからといって良い結果になるというわけではないのです。

自宅のヘッドホン環境で聴くMOMENTUMやQ701と比べてしまうとさすがに少々見劣りしてしまいますが、iPhone4 + PHA-1にDTX501pは音質や携帯性など手持ちのヘッドホンの中で外出用としてはベストマッチな感じです。

あとは、難点と言えばiPhone4には再生や曲送りの物理ボタンが無いのでカバンの中を手探りで曲を選ぶのが困難なことでしょうか。
ここを考えるとWalkmanのF880シリーズ + PHA-2にしたいなぁと思ったりします。

ですが、HF Playerの+1,000円だけでこれだけの音質で聴けるようになったのはかなり良かったです。
iPhone4とPHA-1を持ち歩くと結構かさばりますが、もう毎日の通勤時には欠かせなくなりました。

最近は毎日のようにゆかりんばかり聴くようになりましたが、あのキュンキュンした歌声は仕事が終わった後の疲れた時にはタマリマセン。

それにしてもiPhone4の美しいデザインは今見ても惚れ惚れしてしまいますね。
購入からもうずいぶん経ちますが、バッテリーがお亡くなりになるまで使っていきたいと思います。

L型変換ステレオ標準プラグを使ってみた

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ヘッドホンを本格的に使い始めてから少し気になっていたことがあります。
それは、アンプにヘッドホンのプラグを水平に差し込んだ際にケーブルがプラグから90度下になってしまうところです。

ヘッドホンジャックの前にテーブルなどあればさほど負荷はかからないと思います。
それが私の設置環境ですとアンプの前には何もなくてそこにヘッドホンのプラグを差し込むとどうしても下に垂れ下がってしまいます。

手持ちのヘッドホンでは特にDT990proのケーブルがカールコードということもあり、重量があってプラグの根元部分が下に曲がっているのが気になって仕方アリマセン。
当然下向きの力がプラグからジャックにもかかっているわけでアンプの方も多少気になったりします。

それを少しでも改善できないものかと思い、プラグを90度曲げて繋げるアダプタはないかと探してみました。
こういうのは結構あるものかと思ったのですが、意外と無くてAmazonでよくわからないブランドのものを試しに買ってみました。

L型の変換プラグなのですが、標準プラグをミニプラグに変換するものではなく、標準プラグの向きを90度曲げた状態で差し込むようにする変換プラグです。
これを使えば、ヘッドホンのプラグを垂直に差し込むことが出来てプラグの根元にかかる負担も減るかなと思いました。

ただ、1つ問題があってアンプやD/Aコンバーターは、ボリュームつまみの位置をラックの端に合わせて置いています。
すると前面パネルはラックの端より少し中になるのでその位置から真下にジャックを向けると棚板に当たってしまうのです。

少し前に出してやれば良いのですが、どうもラックからボリュームつまみなどが出っ張っているのは落ち着きません。
うっかり服で引っ掛けたりしそうでそれはそれで気になってしまいます。

あと、考えてみるとヘッドホンを付けたときにプラグが真下を向いていると今度は横への負荷が出てきてしまいますね。
そんなこんなで購入したプラグの作りもまぁ悪くない感じだったのですが、結局使わずに収納行きになってしまいました。



B00AA8IX6AL型変換ステレオ標準プラグ φ6.3mm(メス)⇒φ6.3mm(オス) 3A-L63S3Aカンパニー

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