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【レビュー】D/Aコンバーター Topping D20を使ってみた

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最近は自宅で音楽を聴くのにヘッドホンを用いることが多くなりました。
9月になって涼しくなってきたというのもありますし、先日購入したAKG K550がすこぶる良い感じのヘッドホンで聴くのが楽しくてタマラナイというのもあります。

ネットワークオーディオプレーヤーのOlasonic NANO-NP1からD/AコンバーターのLUXMAN DA-100に繋いで、そこから3台のアンプに流しているのですが、DA-100のアナログ出力が1系統しか無いためにラインセレクターのLUXMAN AS-4IIIを間に挟んでいます。

このラインセレクターが以前から気になっていました。
間に余計なものを挟む上にケーブルも1本余計に使わなければいけません。

ですが、機器を切り替えるたびにRCAケーブルを繋ぎ直すのでは面倒ですし、端子を痛めてしまいます。
アナログ出力の多いD/Aコンバーターを入れようかと思ったのですが、思いの外価格が高い物しか見当たらなかったので諦めていました。

そんな中、試しにラインセレクターを抜いてDA-100とヘッドホンアンプのJADE casaを直接繋いでみたところ、予想通り音質がだいぶ良くなりました。

やはり間に余計な物を入れているのはまずいと思い、以前から気になっていた安価なD/Aコンバーター『Topping D20』を入れてみようと思いました。
Topping D20は小型で機能は最低限でありながら見た目も良く、評判も悪くないということで試しに買ってみました。


Topping D20レビュー

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外箱は茶箱にピンクで文字やイラストが描かれています。
手前の角2箇所が凹んでいましたが、特に問題無しです。



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中身はしっかりした緩衝材で覆われていて安心感があります。
多少外箱が潰れても問題なさそうなくらいにしっかりしていますね。

本体が右側、左にACアダプターとUSBケーブルが入っています。
説明書は本体の上に小さい冊子が載っていますが、英語と中国語のみの記載です。



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本体前面は電源と入力切り替えの2つのスイッチと電源ランプ、入力ランプのみのシンプルなデザインです。
前面パネルも厚さ8mmほどのアルミのヘアライン仕上げで安っぽさがありません。

2つのトグルスイッチは小気味良くポクポクと切り替え出来て良い感じです。
Unlockと書かれたランプは各デジタル入力の信号が無いと赤く点灯します。



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本体上面には溝が入っていますが、底面はツルンとしていて特に何もありません。
ゴム足が4つ接着されていますが、これは時間が経つとズレてきたりしそうです。

価格的にはこの程度で十分かなと思います。



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背面には各種端子類が並んでいます。
アナログ出力×1、デジタル入力×3(同軸、光、USB)、DC INと必要最低限のものがあります。

アナログ出力、同軸入力端子は金メッキ処理されています。



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付属のACアダプターです。
ネットのD20のレビューではこのACアダプターを交換すると効果的だという記述がよく見られます。

アダプタ本体は軽くて心許ない感じですが、ケーブルはわりとしっかりした感じです。
本体には小さくDOSPARAの文字が記載されています。



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付属のUSBケーブルです。
私の場合、ネットワークオーディオプレイヤーを使用しますのでUSBケーブルは使いません。

ケーブルにはToppingの文字が入っていました。



試聴

まずはDA-100の代わりに繋いでみて試聴してみました。
試聴には最近のお気に入りCD、田村ゆかり『木漏れ日の花冠』を使いました。


試聴環境

acer REVOCENTER(Windows Home Server 2011 / Asset UPnP)
↓LANケーブル(型式不明)
NETGEAR GS108v3
↓ELECOM LD-GPY/WH3
Olasonic NANO-NP1(ネイティブモード)
↓AUDIOTRAK GlassBlack2plus
Topping D20
↓自作ケーブル(BELDEN 8412 0.8m + REAN NYS352G)
ORB JADE casa

AKG K550

※音源はCDからリッピングしたFLACファイル。
※NANO-NP1以下の電源はTASCAM AV-P25RMKIIIに接続。



一聴して結構驚きました。
DA-100に比べると解像感や高音低音の伸びなど劣りますが、非常にやわらかい感じで聴きやすいです。

特に高音の刺さりや女性ボーカルのサ行の響きが気になる曲などはかなりマイルドな感じになりました。
薄いフィルターをかけたような感じになるので当然と言えば当然かも知れませんが、録音状態のあまり良くない曲などは程良く聴きやすくなりそうです。

楽曲や組み合わせる機器によってはDA-100よりも長時間の視聴は楽かも知れません。
総合的にはやはりDA-100の方が上のように思いますが、聴きやすい音というところではかなり評価したいところです。

バランスは悪くなく、むしろ5倍くらいの値段差を考えるとコストパフォーマンスは高いですね。
ただ、価格以上のパフォーマンスはありますが、音のレンジは狭い感じなので過剰な評価は出来ません。

プレーヤーやアンプなどD20の前後に使う機器によっては思わぬ良い音が出せそうな気がします。



ACアダプターの変更

ネットのレビューで記載の多いACアダプターの交換をしてみました。
ただ、D20のレビュー記事にある写真を見ると以前付属していたものとは違う物が付属しているようです。

 link >>  白箱が選んだTOPPINGマイスター「TOPPING D20]について語る|白箱.com(sirobako.com)
 link >>  D/Aコンバーター D20を購入 – 耳は節穴


箱の中の配置も変わっていますし、USBケーブルもグレーから黒に変わっています。
また、本体形状も底面に溝があったように見えますが、手元にある製品にはありません。

ACアダプターは形状が大きく変わっていますが、中身も大きく変わっているかもしれません。
とはいえ、せっかくなので交換して音の変化を試してみようと思い、秋月電子通商のACアダプターを注文してみました。


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ネットのレビューでは秋月の15V3Aが良いという話を多く見たのですが、おそらくLTE(GFP)451DA-1530(1,400円)のことだと思います。
ですが、残念ながら現在は取扱終了になっていました。

仕方ないので1つ下の15V1.6AのNT24-1S1516(1,100円)を買ってみました。
電解コンデンサーに高信頼品(ルビコンZLHシリーズ、PXシリーズ)を採用しているということでちょっと期待です。

プラグは内径2.1mm、外径5.5mmでそのまま使えました。

交換して同じように試聴してみましたが・・・明らかに音が変わりました。
特に低音がだいぶ出るようになりました。

解像感も上がった感じで音の輪郭がよりハッキリしてきた感じがします。
逆に最初にあった音のやわらかさが少し失われた感じです。

このへんは好みですが、機器や音の好みによっては付属のACアダプターの方が良い場合もあるかもしれません。
私は交換した方が好みでしたので秋月のACアダプターを使用しようと思います。



総評

以前からデザインの良さや価格の安さと単機能のD/Aコンバーターということで気になっていたTopping D20を使ってみました。
結果はなかなか悪くない感じで常用して問題なさそうです。

設置場所が限られている環境なのでサイズが小さいというのがうれしいところです。
見た目も決して安っぽぃわけではなく価格を考えると十分納得の作りです。

音に関しても評判通り良い感じですのでメインとしても十分使えそうですし、それなりのシステムを組んでいる方でもサブとして使うのに良さそうですね。
とりあえず、D20とJADE casaを直結してヘッドホン環境で使うことにして、DA-100はラインセレクターを継続使用しつつスピーカーとベッドサイドのサブヘッドホンアンプで使おうと思います。

今後使ってみて良ければさらに1台追加してラインセレクターを廃止して各アンプに1台ずつ専属のD/Aコンバーターを使っても良さそうです。
その方が音質的にも有利ですね。

中国メーカーの製品ということで購入を躊躇していましたが、なかなか高性能なD/Aコンバーターだと思います。
なんといっても販売店のwebページなどで中身の写真をこれでもかというくらい公開している時点で質にはそれなりに自信があると思われます。

使用者の中には中身の改造も行っている方もおられるようですが、私はそこまでの知識は無いのでACアダプターの交換までにしておきます。
小さいながらもなかなかの性能を持ったD20は良い買い物でした。



B008E4FMHUTopping DAC [D20] デジタルアンプ Texas Instruments DIR9001 + PCM1793採用Topping

by G-Tools

【レビュー】シンプルだからこそ美しい、AKG K550を買ってみた

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今年に入ってから買い増しし始めたヘッドホンですが、また1台欲しくなってしまい購入してしまいました。
今回購入したのは、AKG K550です。

AKGのヘッドホンはQ701を使っていますが、手持ちのヘッドホンの中でも最も好きなものです。
他のヘッドホンと比べると低音はかなり控えめな感じではありますが、音の響きが綺麗で長時間聴いていても聴き疲れしにくく、また見た目もカッコイイので気に入っています。

そんなQ701はオープンエアー型なのですが、ここまで気に入ってくると同じAKGの密閉型も聴いてみたくなります。
いくつか発売されていますが、その中でデザイン的にひときわ目に付いたのがK550です。

機能美とはこういうことを言うのではないかと思うくらいシンプルなのに美しいデザインに惹かれました。
どうせ購入するならソニーやULTRASONEなどの持っていないメーカーのものにしようかと思ったのですが、音の評価も悪くなくこのデザインに負けました。


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Amazonで16,500円ほどでした。
実物を見ると、価格の割りに良く出来ているなぁと思います。

本体は金属部品を多く使っているわりにそれほど重さを感じません。
シンプルなデザインと相まって、装着している時は樹脂部品が多く凝った作りのQ701よりも安心感がありますね。

まだ、触り程度しか使っていませんが、着け心地は悪くアリマセン。
ハウジングを片側だけで支えているのが不安だったのですが、結構しっかり支えられていて不安なところはありません。

ヘッドバンドの調整も小気味良く出来ます。
イヤーパッドはとても柔らかいのですが、Q701に比べると少し薄い感じで、もう少し厚くても良いかなと思います。

パッドはかなり大きく、耳をスッポリ覆うことが出来ます。
耳の上に乗っかるゼンハイザーのMOMENTUMと比べると、どちらかというとK550の方が好みですね。

ただ、パッドの材質や密閉型の構造上の問題によるものかもしれませんが、エアコンの効いた部屋で使っても結構暑く感じます。
着け心地は悪くないのですが、季節によっては室内でも辛い感じですね。

ケーブルは直出しで交換出来ません。
保証が効かなくなりますが、ハウジングを開けて簡単に改造出来るらしいので、もし現状に不満が出てきたらやってみようかと思います。

ケーブルは結構太いのですが、太さの割りに柔らかくて使いやすいです。
ちょっと長めですが、プラグがなかなかカッコイイですね。

3.5mmミニプラグにネジ留めで標準プラグが被さっています。
かなり小さく作られていますが、本体のデザインに則したシンプルなデザインは好感が持てます。

密閉型なので外でもいけそうな気がしますが、このケーブルの長さと太さではちょっと使い勝手が悪そうです。


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本体とは関係ありませんが、箱がズッシリと重くて異常にしっかりしていて驚きました。
もし店頭で箱を手にとっていたら『おぉっ!スゲイ!』と驚嘆の声を上げてしまいそうです。


そして、肝心の音ですが・・・。

初聴でなかなかイイ感じです。
Q701よりも広がりは少し抑えめな感じはしますが、密閉型のわりに音が広がってボーカルもわりと前に出てくる感じがします。

ただ、まだちょっと音がこもった感じがしますので、1~2ヶ月も使うと少し変わってくるのではないかと思います。
霜月はるか、田村ゆかりなど聴いてみましたが、なかなか魅力的です。

ネットの評判では低音があまり出ないというのが目に付きましたが、私的には十分かと思います。
確かに手持ちのDT990Proと比べるとかなりおとなしい感じですが、綺麗な音の響きはAKGらしくて好きです。

まだ使い始めで評価は出切りませんが、初聴でも結構好みの音で鳴ってくれて満足です。
さすがAKGという感じですね。


今年に入って4つめのヘッドホンですが、先に購入したAKG Q701、SENNHEISER MOMENTUM、beyerdynamic DT990Proと比べても見た目や鳴り方など個性があって使い分けが楽しみです。
Q701はMade in Austriaでしたが、残念ながらK550はMade in chinaでした。

これから毎日のように鳴らしていきエージングしていこうと思います。
またしばらくするとこのヘッドホンの魅力が再認識できそうなそんな気がします。


【試聴環境】
ネットワークオーディオプレイヤー:Olasonic NANOCOMPO NANO-NP1
D/Aコンバーター:LUXMAN DA-100
ヘッドホンアンプ:ORB JADE casa



B006PPBPUI【国内正規品】AKG 密閉型ヘッドホン K550AKG 2013-11-28

by G-Tools

BELDEN 1192A + SWITCHCRAFT 3502AAU でRCAケーブルを作ってみた

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もう購入してから2ヶ月以上経ってしまいましたが、SWITCHCRAFT 3502AAUでRCAケーブルを作ってみました。
組み合わせるケーブルをどうしようか考えていたところ、評判などを見てBELDEN 1192Aにしてみることにしました。

なぜ1192Aにしたかというと、ノイズの影響を受けにくいカッド撚り構造の電磁シールドタイプなのでノイズ元のPC関連機材が近い環境では結構違うのではないかと思ったからです。
今回はメインのヘッドホンアンプ、ORB JADE casa用に作ってみました。


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久々の半田付けでしたが、結構やっていると慣れてくるもので最初の頃よりだいぶ手際よく出来るようになりました。
とはいえ、相変わらずのぐちゃぐちゃ具合なのでここで公開するのは躊躇われるレベルです。

半田付けしたところの絶縁処理も面倒ですがテフロンテープを巻いたりして念を入れて作っています。
ホットとコールドが短絡をしていないかどうかを念入りにチェックして完成です。

相変わらず方向性を持った作りが好きで赤いマークを上流に繋ぐように作りました。


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毎度のことながらちゃんと音が出るかどうか不安ですが、今回も特に問題無く出ました。
ケーブルテスターでこれでもかというくらい念入りにチェックしていますのでこれで音が出ない方がおかしい気もしますが・・・。

肝心の音に関してはフラットでクリアーな感じになった気がします。
一聴して8412と比べると綺麗な鳴り方になった感じがしますが、じっくり聴いてみると面白みがない音とも言えます。

モニター的な音というのでしょうか。
ノイズの影響がより少なくなった分綺麗になっているのかなという感じです。

変に色づけが無い分録音状態がそのまま出てしまいそうです。


この特徴から短い距離で使うよりも長い距離を這わせるのに使うと良いのではないかと思いました。
そこでベッドサイドにあるヘッドホンアンプまで3.5mほどの長いケーブルも作ってみたのですが、これがなかなか良かったです。

同じ場所まで8412でヘッドホンケーブルを延長してあったのですが、8412だと結構モヤっとした感じになってしまうのですが、1192Aだとこの距離でもかなりクリアーな感じでした。
RCAケーブルとヘッドホン延長ケーブルを比較するのはなんですが、なるほど1192Aはノイズに強い感じがしました。

プラグの違いでどこまで変わるのかはわかりませんが、SWITCHCRAFT 3502AAUは見た目がなかなか良いのですがちょっと半田付けしにくかったです。
差し込みが堅いのでそのまま使うと端子を痛めてしまいそうだったので延長用プラグで何度か抜き差ししてから使いました。


しばらく使ってみましたが、結局8412へ戻してしまいました。
やはり8412の深い鳴り方のほうが聴いていて楽しいです。

ですが、ベッドサイドまで引っ張るには1192Aの方が良いのでそちらに使おうと思います。
メインのヘッドホン環境とベッドサイドのサブ環境で音が違った方が楽しめそうです。

ここまで音が変わると作りがいがあって面白いですね。
次回はBELDEN以外のケーブルで作ってみたいと思いました。

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