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【レビュー】キヤノン カラーイメージスキャナー『CanoScan LiDE210』を買ってみた
昨年夏にメインPCを新調してWindowsXPからWindows7に移行しました。
特にこれといった問題は無かったのですが、周辺機器でスキャナーだけがWindows7用のドライバが無く、使えない状態でした。
サブPCにWindowsXPを残してあるので使う際はそちらから使うことも出来るのですが、スキャンした画像を移動したりするのが面倒でした。
長いことそのままにしていたのですが、部屋の整理をして古いDVDレコーダーやテレビなどを処分することになったのでこの機会にスキャナーも買い替えることにしました。
プリンターも古いのでWi-Fi対応の便利な複合機にしようかと思ったのですが、どうも価格的に複合機のスキャナはおまけ的なイメージがあるので単機能のスキャナーを購入しました。
せっかく単機能のスキャナーを買うのであれば複合機で全滅したCCDタイプを選ぼうかと思ったのですが、フィルムスキャンなどしませんしただでさえ場所を取るものなので出来るだけ小さい方が良いです。
そこで選んだのがキヤノンのカラーイメージスキャナー『CanoScan LiDE210』です。
同価格帯でEPSONの新型CCDスキャナーGT-S640と悩んだのですが、USBケーブルのみで動作することとカメラやプリンターがキヤノンなのでキヤノンを選びました。
GT-S640は先月発売の新型でCCDというのが魅力でしたが、こういうのは同メーカーで揃えた方がなにかと便利で問題が少なそうなので・・・。
本などの凹凸のある原稿をスキャンすることはほとんど無いのでCISのコンパクトな方が良いかと思いました。
本体レビュー
とても薄型でコンパクトです。
厚みは多少ありますが、15インチくらいのノートパソコンと同程度の大きさでしょうか。
前面に各種ボタンがあって同梱のソフトで設定が出来ます。
背面にはUSBミニ端子1つのみです。
USBケーブルは付属していますが、長いものに交換する際は本体側がミニ端子なので要注意です。
ACケーブルが無いだけでずいぶん配線がスッキリしました。
CanoScan D2400Uとの比較
今まで使っていたCanoScan D2400Uと大きさを比較してみました。
特に奥行きが短くなり、高さが低くなったので同じ場所に設置してもずいぶん余裕が出来ました。
故障したわけではありませんが、この機会にお役御免で廃棄処分にまわす予定です。
スキャンレビュー
製品付属の取扱説明書を使って試しにスキャンしてみました。
それぞれScanGearの拡張モードを使い、tiff形式で保存。
保存したtiffファイルをPhotoshop CS6にて開き、90度回転、インデックスカラーをグレースケールへ変換、jpeg 画質10で保存しました。
※画像をクリックすると原寸の画像が出ます。
サイズが2Mバイトほどあるのでご注意下さい。
カラーモード:グレースケール
出力解像度:300dpi
画像調整:自動
輪郭強調:ON
カラーモード:グレースケール
出力解像度:300dpi
画像調整:自動
輪郭強調:ON
とじ部の影補正:強
カラーモード:グレースケール
出力解像度:300dpi
画像調整:自動
輪郭強調:ON
逆光補正:強
とじ部の影補正:強
とじ部の影補正は影がだいぶ明るくなって気にならなくなりはしますが、文字が鮮明になるというものでは無さそうです。
このへんが気になる場合はCISではなくCCDタイプのスキャナーを選ばないといけなさそうですね。
また、とじ部の影補正に逆光補正を足すと影がだいぶ気にならなくなりました。
平坦な部分は、私の用途では十分な画質でスキャン出来ているようなので満足です。
他にも補正項目が色々ありますので何度か試してみて良好な結果の設定を使うと良いと思います。
Photoshopから直接スキャナーを呼び出して使っても良いのですが、専用ソフトのScanGearを使うと細かな設定なども出来ますので今後はこちらを利用することになりそうです。
また、以前使っていたD2400Uと比べてもウォームアップの時間が無くスキャン速度もかなり早くなりました。
ただ、静かな部屋ですとスキャンする際の駆動音が少し気になるかもしれません。
縦置きも可能なので上手く場所を確保出来ればかなり省スペースで運用できそうですね。
縦置きする際は付属のスタンドを使います。
使わない時はケーブルを外して片付けてしまう場合にも軽く薄型なので楽です。
MP Navigator EXからScanGearを呼び出してスキャンすることになると思いますが、ちょっとわかりづらいソフトなのが気になります。
本体前面にいくつもボタンがありますが、これらも用途に応じて上手く設定すると便利そうです。
その他、付属ソフトとしてOCRソフトの『読取革命Lite』が付いています。
久々にPCの周辺機器を買い替えましたが、スキャナーというのは故障しない限りはあまり買い替えるものではないと思います。
今回の買い替えもドライバがWindows7で動作しないという理由での買い替えでした。
スキャナーは、あれば便利なモノですが使用頻度はあまり高くありません。
高性能なスキャナーもわりと安価になっていますが、サイズが大きくなってしまいます。
いつもなら遠慮無く性能重視でそちらを選んでいたと思いますが、今回はあえて安価で小型のものを選んで正解でした。
フィルムスキャンなどやりませんので余計な機能で価格が上がってもつまりません。
とじ部のスキャンに難があるなど用途によっては使いにくいスキャナーですが、平坦な物をスキャンするには十分な性能でした。
USBケーブル1本で運用でき、小型でなかなか快適に使えそうです。
Canon フラッドベッドスキャナー CanoScan LiDE210 A4対応 CISセンサー 4800dpi RGB3色LED搭載 USBバスパワー対応キヤノン 2010-09-09 by G-Tools |
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【レビュー】SanDisk Extreme Pro CFカードのその後
先日、贅沢をしてSandiskのExtreme Proを購入したのですが性能が今ひとつ伸びませんでした。
その後、Extreme Proがこんな性能なわけがないと、そんなことを考えて色々やっていました。
まずは、販売店に問い合わせたところ正常な数値の範囲内らしいとのことでこれ以上わからないのでメーカーへ確認して欲しいとのことでした。
販売店に詳しく聞いたところでそこからメーカーにちょろっと聞く以上のことは出来ないと思いますのでそのままメーカーへ直接聞いてみることにしました。
Sandiskへ問い合わせたところ・・・。
>やはり書き込み速度と読み込み速度の数値の差異が
>少々大きいように存じますが、
との返事があり、当方でのベンチマークソフトやカードリーダーの詳細などを伝えたりして数回やり取りがありました。
結局、Sandisk側からの提案はカードのフォーマットをやってみて欲しい程度のことでした。
CFカードなので他にどうこうしようが無いのでこれくらいしかやることもないと思います。
もちろん、言われる前に何度もやってみましたが・・・。
それでも変わらないということで再度連絡をすると・・・。
>弊社担当者にて、再度確認させていただきましたところ、
>この度のご計測結果につきましては、
>読み取りが書き込みより遅くなるというCF・エクストリームトリームプロ製品の特性であり、
>不具合によるものではないという結論でございます。
ということで返事が来ました。
ただ、今回に限り返品または交換に応じても良いということでしたので交換してもらうことにしました。
このへんは国内正規版を買っておいて良かったというところですね。
7~10営業日ほどかかるとのことでしたが、11/7に発送して11/9にはもう代替品が戻って来てしまいました。
以前と同じパッケージで見た目も同じですが、側面の製造番号が変わっていました。
そして、ドキドキの再ベンチマークですが・・・。
結果は変わりませんでした。
交換してもらったカードの製造番号が送付したものとだいぶ離れているのでおそらく同一ロットではないのではないかと思います。
それで同じ不具合というのもちょっと考えにくいので、変わらないということはカードではなくカードリーダーもしくはPC側の問題があると思いました。
Sandiskのサポートセンターとのやりとりではドライバ云々とかの話は全く出なかったのですが、ここまでやってもらってダメでしたは申し訳ありません。
USB3.0のドライバを更新したり、差し込み口を変えてみたり、さらにマザーボードのBIOSも更新してみたりしましたが変わりませんでした。
さすがにOSの再インストールまでやっている暇は無いので、ヨドバシでSandiskのUSB3.0カードリーダーを買って試してみました。
メインPC以外はUSB3.0に非対応なので繋ぎ替えて試せないのです。
すると・・・。
これはもうカードリーダーが原因としか言えない結果になってしまいました。
ただ、Extreme ProのSDカードはそれなりのスピードが出ていたので、特にLRW300URBJPのCFカードスロットだけの問題なのでしょうか。
そのへんは不明ですが、あれだけ遅かった読み込み速度が一気に倍近くまでいくとなるとリーダーの不具合としか言えないですね。
速いと思っていた書き込み速度ですら10MB/s近い差が出ました。
まさか、ライバルメーカーのカードを意図的に遅くしているとも思えませんが・・・。
今思えば、なぜカードリーダーもSandiskの純正品を選ばなかったのか・・・ということが悔やまれます。
Random Read、Wrirte 4KBの値がちょっと低いのが気になりますが、カメラ用のメモリーカードでそう細かいデータを大量に読み書きすることは無いと思いますのでそのへんは無問題です。
ひとまずシーケンシャルアクセスの数値が良ければそれでokです。
これで読み書き速度の不安が解消しましたので、あとはしばらく撮影で使ってみて読み書きのエラーが出なければ晴れて5D3の常用カードに出来そうです。
他のカードでこれといっておかしい数値が出なかったのでカード側の問題かと思ったのですが、まさかリーダーの問題だったとは思いませんでした。
LexarのリーダーはMacで不具合があったのでそれ用のファームウェアが公開されています。
そのファームウェアに更新してみましたが、結果は変わりませんでした。
使えるのがSDカードとCFカードのみで差し込み口が収納出来る構造が結構気に入っていたので残念です。
Lexarは、EOS 40Dと一緒に購入したCFカードが書き込みエラーを出したりして良い印象が無く今まで使うのを控えていたのですがこれでその印象にトドメを刺した感じになってしまいました。
Sandiskは、サポートセンターの対応も早くて丁寧でしたし、これからも愛用していきたいと思いました。
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【レビュー】SanDisk Extreme Pro メモリーカードを買ってみた
2月のワンフェスに向けて気が早いですが少しずつ撮影機材を調え始めました。
まだ確定ではありませんが、次回ワンフェスは5D3で行こうかと思っています。
レンズの問題は考え中ですが、手持ちの100mmマクロ+コンデジで行こうと思っています。
そんな中、先日から考えていたのがメモリーカードです。
いつもjpgは撮らずにRAWのみで撮るのですが、写真1枚当たりの容量は7Dで約22MB、5D3で約25MBくらいです。
撮影枚数はおおよそ1000~1200枚くらいになると思いますので、現在所有しているメモリーカードのみでも十分足りると思います。
ただ、5D3はデュアルスロットでCFカード+SDカードが使えます。
手持ちのメモリーカードはほとんどCFカードなのでSDカードを追加しなければいけません。
もちろんどちらか1枚だけで使えますが、バックアップ用の同一書き込みを使わずにいたら意味がありません。
そこでSDカードを用意するとともにせっかくの5D3ですので、CFカードも贅沢をすることにしました。
今回購入したのは、SanDiskのExtreme Proです。
link >> サンディスク エクストリーム プロ コンパクトフラッシュ カード|サンディスク
link >> サンディスク エクストリーム プロ SDHC/SDXC UHS-I カード |サンディスク
贅沢に32GBを各1枚用意してみました。
おそらく、これだけで当日の撮影はほぼおさまるかと思います。
SDカードの方は海外モデルですが、CFカードは国内向けモデルです。
ベンチマークテスト
早速、ベンチマークテストをやってみました。
使用したカードリーダーは、レキサーメディアのプロフェッショナル CF/SDデュアルスロットカードリーダーLRW300URBJPです。
比較用に今まで使っていた同じSanDiskのCFカード2種も比べてみました。
使用ソフトは、CrystalDiskMark 3.0.2 64bit版です。
ちなみにこのバージョンは現時点で最新ですが、4K QD32テストには Norton、Avira製セキュリティソフトとの相性問題があるようです。
ノートンのAuto-Protectをオフにしてやらないと4K QD32テストで動かなくなりました。
Extreme Pro CFカード 32GB SDCFXP-032G-J92
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CrystalDiskMark 3.0.2 x64 (C) 2007-2012 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 57.268 MB/s
Sequential Write : 86.374 MB/s
Random Read 512KB : 51.133 MB/s
Random Write 512KB : 2.090 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 7.428 MB/s [ 1813.4 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.646 MB/s [ 401.9 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 6.578 MB/s [ 1605.9 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 1.441 MB/s [ 351.8 IOPS]
Test : 100 MB [I: 0.0% (0.0/29.8 GB)] (x1)
OS : Windows 7 Ultimate Edition SP1 [6.1 Build 7601] (x64)
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Sequential Read、Random Read 512KBが思ったほど伸びませんでした。
Sequential Writeはさすがの書き込み速度です。
Extreme Pro SDカード 32GB SDSDXPA-032G-X46
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CrystalDiskMark 3.0.2 x64 (C) 2007-2012 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
———————————————————————–
* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 87.454 MB/s
Sequential Write : 79.126 MB/s
Random Read 512KB : 81.975 MB/s
Random Write 512KB : 5.755 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 8.244 MB/s [ 2012.6 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.579 MB/s [ 385.5 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 7.823 MB/s [ 1910.0 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 1.833 MB/s [ 447.6 IOPS]
Test : 100 MB [H: 0.0% (0.0/29.7 GB)] (x1)
OS : Windows 7 Ultimate Edition SP1 [6.1 Build 7601] (x64)
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Sequential ReadがCFカードよりだいぶ早くなっています。
Sequential Writeも80MB/s近く出ていますので十分高速ですね。
Extreme CFカード 16GB SDCFX-016G-X46
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CrystalDiskMark 3.0.2 x64 (C) 2007-2012 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 51.858 MB/s
Sequential Write : 56.428 MB/s
Random Read 512KB : 46.103 MB/s
Random Write 512KB : 1.675 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 6.952 MB/s [ 1697.3 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 1.788 MB/s [ 436.6 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 5.891 MB/s [ 1438.2 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.488 MB/s [ 119.1 IOPS]
Test : 100 MB [I: 27.7% (4.1/14.9 GB)] (x1)
OS : Windows 7 Ultimate Edition SP1 [6.1 Build 7601] (x64)
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今年の初め頃に購入したExtreme CFカードの16GBです。
Sequential Read、Writeともにそれなりに速度が出ています。
Extreme III CFカード 4GB SDCFX3-4096-903
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CrystalDiskMark 3.0.2 x64 (C) 2007-2012 hiyohiyo
Crystal Dew World : http://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 byte/s [SATA/300 = 300,000,000 byte/s]
Sequential Read : 17.064 MB/s
Sequential Write : 16.011 MB/s
Random Read 512KB : 17.064 MB/s
Random Write 512KB : 7.416 MB/s
Random Read 4KB (QD=1) : 5.963 MB/s [ 1455.7 IOPS]
Random Write 4KB (QD=1) : 0.052 MB/s [ 12.7 IOPS]
Random Read 4KB (QD=32) : 6.200 MB/s [ 1513.8 IOPS]
Random Write 4KB (QD=32) : 0.060 MB/s [ 14.6 IOPS]
Test : 100 MB [I: 6.2% (243.5/3918.8 MB)] (x1)
OS : Windows 7 Ultimate Edition SP1 [6.1 Build 7601] (x64)
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確かEOS 40Dを購入したあたりで買ったCFカードです。
他のカードと比べるとSequential Read、Writeともにガックリと落ちますね。
ただ、イベント撮影で40D、7Dで使った際はまったく問題無く使えていました。
今まで自宅で撮ったフィギュア撮影もほとんどこのカードを使っていますので、実際はこの程度の性能で十分なのかもしれませんね。
エラーらしきエラーが出たことの無い信頼の1枚です。
今回、贅沢にExtreme Proを用意してみました。
SDカードの方は十分な感じですが、CFカードの方が思ったより読み込み速度が出なくてちょっとガッカリです。
試しに7Dで高速連写もしてみました。
Extreme 16GBでは34~5枚ほどでbusyが点滅し出しましたが、Extreme Proの方は40枚くらいまでいけました。
こんな連写をすることはないと思いますが、混んでいる場所で素早く何枚も撮ることを考えると書き込みが早いほうが安心出来ます。
ベンチマークの結果だけでは何とも言えませんが、連写を使わずに普通の撮影をする分にはExtremeで十分かと思います。
信頼性や耐久性も売りであるExtreme Proですが、そのへんに期待ですかね。
まだイベントまで3ヶ月くらいありますのでしばらく使ってみてエラーが出ないようなら実戦投入しようかと思います。
※2012/11/10追記
その後、カードの交換やカードリーダーの交換などでExtreme Pro CFカードの速度が改善されました。
詳しくは、こちら。
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