- 2011-01-10 (月) 21:30
- パソコン
auのケータイからiPhone 4へ乗り換えて1ヶ月と少し経ちました。
実はあまり意識していなかったのですが、iPhoneはApple社の製品なのです。
本体の裏側にもリンゴのマークが入っていますが、どうもSoftbankのイメージがあってあまり意識していませんでした。
私がAppleの製品を使うのは、iPod shuffle以来2つめです。
残念ながらiPod Shuffleは故障してしまい使えなくなってしまいました。
ですが、そのデザインの魅力や使い勝手などは今でも感嘆する思いです。
かつて、パソコンをまだ使う前にWindowsかMacintoshかで悩んだことがありました。
ちょうどAppleのColor classic IIあたりが出ていた頃でしょうか。
その時の決断で現在のWindowsがあるわけですが、あの時Macintoshを選んでいたら・・・と、思うことがたまにあります。
かれこれずいぶんパソコンを使っていますが、MacintoshもMacも使ったことがありません。
中身に関してはさっぱりわかりませんが、その外観にはいつも驚きます。
Color classicを今見ても良いデザインだと思います。
中身を新しいものに換えてまで使おうとする人達もいたということです。
私も、最新のCPUなどを搭載して使えるものなら使ってみたいと思う魅力的なデザインです。
iPod Shuffleも現在のモデルは小さくなりすぎてかえって使いづらいような気がしますが、ボタン類のデザインなどとても綺麗だと思います。
iPhoneもシンプルでスッキリしたデザインでありながら強化ガラスを使ったりして素晴らしい存在感を感じます。
他のスマートフォンと比べると、見た目でもう勝負が付いているような気がしてしまいます。
特にiPhone 4のカメラを見るとデザインを大事にしている感じがします。
スマートフォンなどでいかにもカメラでございますという造形があるものもあります。
iPhone 4では裏面の左上に小さくカメラ部があります。
ガラス面の美しさを壊すことなくそこにあります。
表面は、他のスマートフォンでもiPhoneをならってかシンプルなスッキリしたデザインのものが多いです。
ですが、裏面を見るとデザインのこだわりの差が如実にわかる気がします。
私はそんな美しい裏面を隠したくないので、あえて側面のみ覆うダンパーを使用しています。
もちろんiPhoneで重要なのは見た目ではなく中身の方ですが、だからといって何だかわからなくなるほど外側を覆ってしまうのはもったいないです。
今まで音楽プレーヤーとしてカセットプレーヤーなどいくつも使ってきましたが、壊れてしまい使えなくなったもので、壊れたけどとっておきたいと思うものはありませんでした。
ですが、iPod shuffleは壊れても処分するのは惜しいと思っています。
元デザイン学生としては、この見た目の美しさはなにものにも代え難い魅力を感じます。
外観の話しばかりになってしまいましたが、中身も素晴らしいと思います。
MacやAndroidは使ったことが無いのでWindowsやiOSと比較できませんが、iPhoneのユーザインターフェイスはとても素敵です。
パソコンに精通してくると、ついつい自分で色々といじりたくなります。
私もWindowsマシンでアレコレ設定をいじったりして悦に入っていることがしばしばあります。
パソコンに近くなったスマートフォンも当然そんな『いじりたい気分』が沸いてくると思います。
ですが、iPhoneはいじれるところがおそろしく少ないのです。
壁紙が変更出来るようになったのもわりと最近のVerからだそうです。
iPhoneの設定を開いても設定出来るものがとても少ないのです。
ただ、これは欠点ではなく利点であると思います。
必要なものがわかりやすくてストレスがありません。
最近、Bluetooth機器を設定したりしましたが、普通のケータイでは選択したり入力したりメッセージが流れたりとするようですが、iPhoneではあっけないほど簡単に設定出来ました。
HFPとかA2DPとかまったく意識することなく設定出来ました。
最初は、ちゃんと設定出来たのか不安に思ったりしたのですが、音楽が聴けて通話も出来る、iPodの操作もそれなりに出来ました。
重要なのはそれらが出来ることが目的なので規格がどうのこうのなどというのは使用者には全く関係ないということです。
いちいち確認されても面倒です。
Androidは、色々カスタマイズが出来るから良いという意見を見ましたが、確かにそれも魅力です。
そういう話を聞くと、パソコン好きな身としては大していじれないiPhoneよりもAndroidの方に興味が出てきます。
ただ、iPhoneを使った後で聞くと、やっぱりiPhoneで良かったと思うのです。
いじるのはいじるのが目的になってしまうことが多かったりするのです。
パソコンをいじる時も何かしたい具体的な目的がある場合より、ただなんとなくここの部分を変えてみたいとか、ちょっと早くなるかもしれないといったことの方が多いのです。
結局、いじるのに疲れてしまい、じゃあ何をやるかの『何』が出てきません。
iPhoneは、その『何』がとてもやりやすい環境だと思います。
ニュースを見たければ、ニュースアプリを入れてサッと見られますし、動画が見たければ最初からYouTubeのアプリがあります。
メールに関しては、振り分けや個別削除などメールソフトが持っているような機能が無いのを欠点とする意見もありますが、私はこのスッキリシンプルなメールは好きです。
WindowsではBeckyを愛用していますが、色々設定出来て便利なのですが、今ひとつメールに集中出来ないような何かがあります。
iPhoneのメールは驚くほどのスッキリさでイヤでもメールに集中出来ます。
最低限メールのやりとりに必要なものを残したらこんなにスッキリしたという感じでしょうか。
これは欠点かもしれませんが、使いやすいのは確かです。
例えば、Twitterが多くの人に受け入れられたのも、そのシステムもさることながら140文字を投稿するというシンプルさが受けているのだと思います。
iPhoneには、iPhoneをいじれる自由がほとんどありません。
ですが、自由はそんなに良いものでしょうか。
紙と鉛筆を渡されて何か描いて下さいと言われるのと、赤いリンゴが3つお皿に載った絵を描いて下さいと言われるのと、どちらが絵を描きやすいでしょうか。
絵を描くのが得意な人であれば、好きなモノを自由自在に描けるかもしれませんが、そんな人は一握りです。
こうして下さい、ああして下さいと言われる方が楽です。
iPhoneは、自分でこうもああも出来ない代わりにiPhoneがキッチリやってくれます。
高機能な端末でありながら、大した説明書も読まずに実際に触ってすぐに使えました。
しかも、飽きっぽい性格のわりに飽きずにますます使うようになっています。
出来ることが明確になっていて、なおかつやりやすいので、そのやりたい目的がある限り使い続けられそうです。
『使いやすい』というのは、とても重要なことだと思います。
あれこれ設定をいじれるから使いやすいというのとはまた違います。
逆に何も出来ないから使いやすいのです。
面倒な設定が見えないので、やることがわかりやすいのです。
iPhoneの魅力はなんといってもこのシンプルな使いやすさではないかと思うのです。
設定を増やすのはある意味簡単だと思います。
逆に減らして減らして最低限必要なものに絞り込むのはなかなか大変だと思います。
自由が無くなった分、キッチリと道を示してあげなければいけません。
このユーザーインターフェイスは、そうとう考えて作られていると思います。
ただ、シンプルにしましたでは使いやすくはならないのです。
Macも同じような思想で出来ているのかはわかりませんが、例えばMacがカラーキャリブレーションをやりやすいというのは同じような思想からではないかと思います。
もちろん、Appleが自分のところでOSからハードまでやっているというのもありますが。
Appleの製品には使いたくなる魅力があります。
そんなAppleの魅力を痛いほど感じたiPhoneです。
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