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2010-07-15
けいおん!!の面白さを考えてみる。
- 2010-07-15 (木)
- アニメ、漫画
今年の4月から始まりましたアニメ『けいおん!!』ですが、毎週楽しみにしています。
一期目は見ていませんし、原作の4コマ漫画も読んでいません。
二期目のアニメから入った新参者ですが、このアニメの面白さをちょっと考えてみました。
★ 敵やライバルがいない。
他のアニメに比べてまず感じたのは、『敵』とか『ライバル』的な存在がいないことです。
よくあるパターンですが、そういったものがいないのが良いですね。
女子高生の日常の一こまを面白おかしく描写出来ているのが楽しいです。
そもそも女子校の軽音楽部というところが舞台ですので、敵がいる時点でちょっとおかしい気はしますし、『戦う』ような方向へ進んでしまうとどうも興味がなくなってきます。
今のところ、他校の軽音楽部と演奏対決みたいな話しはありません。
一期目や今後の話しで出てくるかもしれませんが、現状の様子からするとその可能性は低そうな気がします。
この『対決』のようなのもよくあるパターンの1つだと思います。
話しが作りやすいのかもしれませんけど、これもあんまり好きではないですね。
そんな敵とかライバルも無く、ある女子高生達の普通(?)のある日の出来事を面白おかしく描写しているのがとても新鮮で面白いです。
アニメとはいえ、こんな感じに過ごしている女子高生は普通にいそうな感じがするのも親近感が沸きますね。
敵やライバルと戦ったりするのが面白くないわけではありませんが、そういうのが全く無い展開はとても新鮮です。
★ 男性キャラがいない。
女性キャラのみで構成されるアニメというのは意外と少ないような気がします。
昨年放送され、非常に面白かった『とある科学の超電磁砲』も上条当麻など意外と男性キャラが絡んできます。
あれはあれで面白くはありましたが、主要メンバー4人の話しが面白かったです。
男性キャラが絡んでくるとどうしても恋愛的なものがチラホラ見え隠れしてきます。
まぁ、男性キャラと女性キャラの間にはあってしかるべきものだとは思うのですが、いつもそんなのがあると飽きることもあります。
けいおん!!も今まで見た限りでは、男性への興味的な話しも無かったように思います。
これは、普通の女子高生が集まれば当然出てくる話だと思います。
おそらく、制作段階で意図的にそういう話しを作らないようにしているのではないかと思います。
自分の好きなキャラに男性キャラの影が見え隠れしないのはそのキャラに対してとても好感度が上がりますね。
この男性キャラがいない、そして男性観なども語らないところは意外と気付かないところかもしれませんが、非常に重要なところではないかと思います。
★ 劇中の設定が上手く利用されている。
アニメの中では、軽音楽部という音楽を演奏する部活が舞台です。
音楽と言えば、アニメの中でも音楽が鳴りますが、オープニングとエンディングも音楽が使われます。
そのオープニングやエンディングを登場キャラが演奏し歌っているのは非常に内容に則したものでオープニングやエンディングからまた別の彼女たちの生活を想像させてくれます。
もちろん、多くのアニメのオープニングやエンディングは劇中の内容に合ったモノを用意していると思います。
ですが、けいおん!!ではなんといっても軽音楽部という音楽活動をするところが舞台なのでその感情はまた少し違った感じがします。
音楽と関係無いアニメで登場キャラに演奏させてもちょっと感情移入は出来ないですね。
また、CDやDVDなどのジャケットなども普通の女子校の軽音楽部の女の子達という感じがしてとても親近感が持てます。
と、こんな感じに簡単に分析してみました。
けいおん!!は、ぬる~いほのぼのとした感じがなんといっても面白いところだと思います。
各キャラの役回りや個性もハッキリしていて見始めからすぐにその世界観に入り込めました。
各話の内容も、例えば『暑い』というだけのことで1話作ってしまうのはどうかと思ったりしますが、実際に見るとこれだけでこんなに面白くできるものかと感心してしまいました。
女子校・・・には行ったことがありませんが、高校という多くの人が通った経験を持つ場所が舞台なのも親近感があります。
もちろん、それらの内容を魅力的に表現出来る作画を行っている京都アニメーションの力も大きいですね。
そんなけいおん!!も2クールの2/3ほど終わってしまいましたが、まだ1/3あります。
まだまだ先が楽しみなアニメです。
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