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オーディオ、AV機器 Archive
【レビュー】中村製作所 AClear Porta NIP-01を使ってみた
- 2014-10-01 (水)
- オーディオ、AV機器 | レビュー
以前からちょっと興味があって使ってみたいと思っていた中村製作所のヘッドホンコンディショナー NIP-01を使ってみました。
link >> NIP-01 ヘッドフォン関連商品/中村製作所
link >> 【やってみた】中村製作所 AClear Porta NIP-01を使ってみた!|イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」のBlog
アイソレーション・トランス技術を使ってオーディオにとって理想的な音声信号を出力出来る・・・というものらしいです。
難しいことはわかりませんが、使い方は簡単でプレーヤーとヘッドホンの間に入れるだけです。
電源不要で音が良くなるという不思議アイテムです。
本体は直径23mm、高さ57mmほどの小型の円筒形で、上の部分にステレオミニの入力と出力があるだけです。
重さは約40gほどで軽すぎず重すぎず程良い重さです。
外装はアルミ製だと思われますが、質感は悪くありませんが、音符のイラストと底面のシールがちょっと安っぽぃ感じを受けてしまいます。
付属の短いステレオミニケーブルで繋ぐだけですぐに使えます。
早速、愛用のiPhone4&PHA-1のセットに組み込んでみました。
本体に固定してしまおうと思い、グリーンハウスの160mmシリコンバンドを使って固定しました。
PHA-1の側面は凹んでいるのでここに合わせて固定するとズレません。
ただ、そのまま固定するとPHA-1、NIP-01ともにキズが付いてしまう恐れがあるので間に100均で買った滑り止めを小さく切って挟んであります。
GAIN切替スイッチのギリギリ横に位置を合わせてあります。
2段重ね+横に増槽的に付けてみましたが、なかなかカッコイイです。
ますますゴツくなってきましたが、メカ好きにはタマラナイ感じですね。
付属のステレオミニケーブルは少し長めで結構出っ張ってしまいます。
後日、短いものを自作してみようかと思いますが、今回はひとまず音を鳴らすのに使いました。
箱の裏側に注意書きがあり、48時間ほどエージングを行うと安定するそうです。
とりあえずイヤホンを繋いで2時間ほど鳴らしてから試聴してみました。
【試聴環境】
田村ゆかり:木漏れ日の花冠(CDからリッピングした44.1khz/16bit Flac)
iPhone4(HF Player)
↓
SONY PHA-1(デジタルイン)
↓
中村製作所 NIP-01
↓
SONY MDR-EX650(T)
イヤホンを変えるように劇的に変化するほどではありませんが、一聴して音が聴きやすくなった感じがします。
これだけ聴いていると自然に聞こえるのですが、NIP-01を外してPHA-1に直挿ししてみると音の輪郭ににじみのようなものを感じてしまいます。
また、音がぶれているようにも感じます。
NIP-01を挟むことでそれらが綺麗に補正された感じがします。
ただ、ダイナミックさなどが少し減ったような感じがしますので低音大好きな方にはちょっと物足りなくなってしまう可能性もありそうです。
ボーカルはより綺麗になって声が聴き取りやすくなりました。
耳に刺さる感じがだいぶ緩和されています。
なんとなくレンジが狭くなったような気がしますが、総じて聴きやすくなったというのが印象です。
微妙にノイズが増えているような気もしますが、このへんは付属のケーブルを変えることで改善しそうな気がします。
そんな謎アイテムのNIP-01ですが、中身はどうなっているのか気になります。
外装にはネジなど無いので筐体を破壊する勢いで開けないといけなさそうですが、ネットで中身を開けられた方のレビューがありました。
中身は小型のトランスが2つ入っているだけだそうです。
それほど色々入っているようには思えませんでしたが、思いの外シンプルな中身です。
果たして効果はあるのだろうか?という疑問いっぱいで買ってみたNIP-01ですが、いざ使ってみるとなかなか効果的なアイテムでした。
付属のケーブルの質がイマイチなのでこれを変えて、あとは記載通りに48時間以上エージングをするとまただいぶ変わりそうです。
約1万円ほどと安くはありませんが、試してみた価値はありました。
ポタアンに固定するとかなりゴテゴテになってしまいましたが、これはこれでアリです。
電源不要で手軽に使えるのがうれしいですね。
このシリーズは上位モデルもあるのでそちらも興味が沸いてきました。
NS 中村製作所 ヘッドホンコンディショナーAClear Porta(アクリア ポータ) NIP-01(ブラック)NS 中村製作所 by G-Tools |
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オーディオケーブルとオーディオ趣味
- 2014-09-13 (土)
- オーディオ、AV機器
先日購入したAKG K550がドンピシャにハマって毎日のように使うようになりました。
今年になっていくつもヘッドホンを購入しましたが、AKGの鳴り方が私には合うようです。
約17,000円ほどと他の手持ちのものより安価にもかかわらず1番のお気に入りになってしまいました。
オーディオは値段が高いものの方が音が良いという思いがどこかしらに常にあるのですが、あらためて値段では無いなぁと思いました。
もちろん、趣味性の高い物ですし高価な物は音だけでなく作りの良さやブランド力なども判断基準になりますので一概には言えませんが・・・。
そのオーディオの中で最も値段に???が付くのがケーブル類ではないでしょうか。
上を見るとびっくりするような値段のケーブルも売られていたりしますが、正直なところ本当にそんな値段に見合う音になるのだろうかと、そんなケーブルを見るたびに思います。
私も8年くらい前にCARDASの結構高価なケーブルを購入して使っています。
それまで色々なケーブルを使ってきて最終的にコレに落ち着いたのですが、果たして今色々なケーブルと聞き比べても価格に見合う性能があるのだろうか気になります。
最近はわりと安価なケーブルで自作したりしています。
特に1m70円などというものも使ったりしていますが、値段で判断すれば下の下というランクになりそうですが実際に聞き比べてみると全くそういうことはなくそれどころか十二分に良いものであることを知りました。
ただ、値段という判断基準を持ってくると1m70円よりも1m数千円するようなケーブルの方が良い音で鳴りそうな感じはします。
RCAケーブルやヘッドホンケーブルなどであればある程度ケーブルによる差というのも実感出来ますのでそれなりに値段という基準を考慮せずに自己判断できるのですが、この差がわからないものが色々あります。
私が使ったケーブルでイマイチ差がわからなかったのは、電源ケーブル、デジタルケーブル(光、同軸とも)、LANケーブルです。
このうち、LANケーブルは正直なところどれを使っても変わらない気がします。
そもそもオーディオ向けのケーブルではありませんが、こだわる人はこれも取り替えることで音の変化を楽しんでいるようです。
電源ケーブルもマリンコやPanasonicのプラグを使って作ってみましたが、ちょっと変化は実感出来ませんでした。
デジタルケーブルについてはそれら2つよりもまだ変わったかなぁという気はするのですが、こちらもあまり実感が沸きません。
オーディオの中でもケーブルに関しては肯定派と否定派が真っ二つに分かれているように思います。
私的にはRCAケーブルなどは確かに変わったのが実感出来るので否定はしませんが、上記のように変化を感じないものも多々あります。
このへんは各人の中にだけ真実があるのかもしれません。
あらゆるケーブルが音に影響すると思う人にはそれが真実ですし、ケーブルなど変えても音が変わるわけが無いと思う人はそれが真実なのだと思います。
例えば、LANケーブルはこれこれこういう理由があるからケーブルで音が変わるはずが無いという事実があっても音が変わったと思う人にとってはなんの意味も無いのでしょう。
私は変わらないかなと思いつつ懲りずに電源ケーブルにそこそこ値段のするプラグを使ったりしてみましたが、これはこれで良いのです。
このプラグを使った!このケーブルを使った!という満足感がありますし、音が変わろうが変わるまいがオーディオ的に充実したのが良いのです。
以前の第一次オーディオマイブームの頃は高価なケーブルで満足していたものが、最近の第二次マイブームでは自作という新たな価値観で満足してきています。
だいぶ安価に満足出来るようになったのはありがたいところです。
昨日、市販のハイレゾ音源を初めて聴いてみて結構感動しました。
もしかして、もっと高価なケーブルに変えればさらに真価を味わえるかも・・・ということがまた少し頭をよぎってしまいました。
K550も自作ケーブルも自分の耳で聴いてみて良し悪しを判断してきました。
もしかするとさらに数倍以上高い製品を使えばもっと気に入るものもあるかもしれません。
ですが、自分の耳で確かめて昔よりも安価に楽しむ今の第二次マイブームは以前のオーディオ趣味よりもずいぶん充実している気がします。
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【レビュー】D/Aコンバーター Topping D20を使ってみた
- 2014-09-10 (水)
- オーディオ、AV機器 | レビュー
最近は自宅で音楽を聴くのにヘッドホンを用いることが多くなりました。
9月になって涼しくなってきたというのもありますし、先日購入したAKG K550がすこぶる良い感じのヘッドホンで聴くのが楽しくてタマラナイというのもあります。
ネットワークオーディオプレーヤーのOlasonic NANO-NP1からD/AコンバーターのLUXMAN DA-100に繋いで、そこから3台のアンプに流しているのですが、DA-100のアナログ出力が1系統しか無いためにラインセレクターのLUXMAN AS-4IIIを間に挟んでいます。
このラインセレクターが以前から気になっていました。
間に余計なものを挟む上にケーブルも1本余計に使わなければいけません。
ですが、機器を切り替えるたびにRCAケーブルを繋ぎ直すのでは面倒ですし、端子を痛めてしまいます。
アナログ出力の多いD/Aコンバーターを入れようかと思ったのですが、思いの外価格が高い物しか見当たらなかったので諦めていました。
そんな中、試しにラインセレクターを抜いてDA-100とヘッドホンアンプのJADE casaを直接繋いでみたところ、予想通り音質がだいぶ良くなりました。
やはり間に余計な物を入れているのはまずいと思い、以前から気になっていた安価なD/Aコンバーター『Topping D20』を入れてみようと思いました。
Topping D20は小型で機能は最低限でありながら見た目も良く、評判も悪くないということで試しに買ってみました。
Topping D20レビュー
外箱は茶箱にピンクで文字やイラストが描かれています。
手前の角2箇所が凹んでいましたが、特に問題無しです。
中身はしっかりした緩衝材で覆われていて安心感があります。
多少外箱が潰れても問題なさそうなくらいにしっかりしていますね。
本体が右側、左にACアダプターとUSBケーブルが入っています。
説明書は本体の上に小さい冊子が載っていますが、英語と中国語のみの記載です。
本体前面は電源と入力切り替えの2つのスイッチと電源ランプ、入力ランプのみのシンプルなデザインです。
前面パネルも厚さ8mmほどのアルミのヘアライン仕上げで安っぽさがありません。
2つのトグルスイッチは小気味良くポクポクと切り替え出来て良い感じです。
Unlockと書かれたランプは各デジタル入力の信号が無いと赤く点灯します。
本体上面には溝が入っていますが、底面はツルンとしていて特に何もありません。
ゴム足が4つ接着されていますが、これは時間が経つとズレてきたりしそうです。
価格的にはこの程度で十分かなと思います。
背面には各種端子類が並んでいます。
アナログ出力×1、デジタル入力×3(同軸、光、USB)、DC INと必要最低限のものがあります。
アナログ出力、同軸入力端子は金メッキ処理されています。
付属のACアダプターです。
ネットのD20のレビューではこのACアダプターを交換すると効果的だという記述がよく見られます。
アダプタ本体は軽くて心許ない感じですが、ケーブルはわりとしっかりした感じです。
本体には小さくDOSPARAの文字が記載されています。
付属のUSBケーブルです。
私の場合、ネットワークオーディオプレイヤーを使用しますのでUSBケーブルは使いません。
ケーブルにはToppingの文字が入っていました。
試聴
まずはDA-100の代わりに繋いでみて試聴してみました。
試聴には最近のお気に入りCD、田村ゆかり『木漏れ日の花冠』を使いました。
試聴環境
acer REVOCENTER(Windows Home Server 2011 / Asset UPnP)
↓LANケーブル(型式不明)
NETGEAR GS108v3
↓ELECOM LD-GPY/WH3
Olasonic NANO-NP1(ネイティブモード)
↓AUDIOTRAK GlassBlack2plus
Topping D20
↓自作ケーブル(BELDEN 8412 0.8m + REAN NYS352G)
ORB JADE casa
↓
AKG K550
※音源はCDからリッピングしたFLACファイル。
※NANO-NP1以下の電源はTASCAM AV-P25RMKIIIに接続。
一聴して結構驚きました。
DA-100に比べると解像感や高音低音の伸びなど劣りますが、非常にやわらかい感じで聴きやすいです。
特に高音の刺さりや女性ボーカルのサ行の響きが気になる曲などはかなりマイルドな感じになりました。
薄いフィルターをかけたような感じになるので当然と言えば当然かも知れませんが、録音状態のあまり良くない曲などは程良く聴きやすくなりそうです。
楽曲や組み合わせる機器によってはDA-100よりも長時間の視聴は楽かも知れません。
総合的にはやはりDA-100の方が上のように思いますが、聴きやすい音というところではかなり評価したいところです。
バランスは悪くなく、むしろ5倍くらいの値段差を考えるとコストパフォーマンスは高いですね。
ただ、価格以上のパフォーマンスはありますが、音のレンジは狭い感じなので過剰な評価は出来ません。
プレーヤーやアンプなどD20の前後に使う機器によっては思わぬ良い音が出せそうな気がします。
ACアダプターの変更
ネットのレビューで記載の多いACアダプターの交換をしてみました。
ただ、D20のレビュー記事にある写真を見ると以前付属していたものとは違う物が付属しているようです。
link >> 白箱が選んだTOPPINGマイスター「TOPPING D20]について語る|白箱.com(sirobako.com)
link >> D/Aコンバーター D20を購入 – 耳は節穴
箱の中の配置も変わっていますし、USBケーブルもグレーから黒に変わっています。
また、本体形状も底面に溝があったように見えますが、手元にある製品にはありません。
ACアダプターは形状が大きく変わっていますが、中身も大きく変わっているかもしれません。
とはいえ、せっかくなので交換して音の変化を試してみようと思い、秋月電子通商のACアダプターを注文してみました。
ネットのレビューでは秋月の15V3Aが良いという話を多く見たのですが、おそらくLTE(GFP)451DA-1530(1,400円)のことだと思います。
ですが、残念ながら現在は取扱終了になっていました。
仕方ないので1つ下の15V1.6AのNT24-1S1516(1,100円)を買ってみました。
電解コンデンサーに高信頼品(ルビコンZLHシリーズ、PXシリーズ)を採用しているということでちょっと期待です。
プラグは内径2.1mm、外径5.5mmでそのまま使えました。
交換して同じように試聴してみましたが・・・明らかに音が変わりました。
特に低音がだいぶ出るようになりました。
解像感も上がった感じで音の輪郭がよりハッキリしてきた感じがします。
逆に最初にあった音のやわらかさが少し失われた感じです。
このへんは好みですが、機器や音の好みによっては付属のACアダプターの方が良い場合もあるかもしれません。
私は交換した方が好みでしたので秋月のACアダプターを使用しようと思います。
総評
以前からデザインの良さや価格の安さと単機能のD/Aコンバーターということで気になっていたTopping D20を使ってみました。
結果はなかなか悪くない感じで常用して問題なさそうです。
設置場所が限られている環境なのでサイズが小さいというのがうれしいところです。
見た目も決して安っぽぃわけではなく価格を考えると十分納得の作りです。
音に関しても評判通り良い感じですのでメインとしても十分使えそうですし、それなりのシステムを組んでいる方でもサブとして使うのに良さそうですね。
とりあえず、D20とJADE casaを直結してヘッドホン環境で使うことにして、DA-100はラインセレクターを継続使用しつつスピーカーとベッドサイドのサブヘッドホンアンプで使おうと思います。
今後使ってみて良ければさらに1台追加してラインセレクターを廃止して各アンプに1台ずつ専属のD/Aコンバーターを使っても良さそうです。
その方が音質的にも有利ですね。
中国メーカーの製品ということで購入を躊躇していましたが、なかなか高性能なD/Aコンバーターだと思います。
なんといっても販売店のwebページなどで中身の写真をこれでもかというくらい公開している時点で質にはそれなりに自信があると思われます。
使用者の中には中身の改造も行っている方もおられるようですが、私はそこまでの知識は無いのでACアダプターの交換までにしておきます。
小さいながらもなかなかの性能を持ったD20は良い買い物でした。
Topping DAC [D20] デジタルアンプ Texas Instruments DIR9001 + PCM1793採用Topping by G-Tools |
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