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【AIイラスト】不要なものを消してくれる『Lama Cleaner』がすごい
- 2024-05-08 (水)
- イラスト
4月にPCのグラボを換装してからガラッと環境が良くなった我が家のAIイラストですが、同時にいくつか気になっていた機能も追加してみました。
その中で特に良かったものの1つが『Lama Cleaner』です。
以前、フィギュア写真の現像をやっていた頃から画像の不要な物を消したりする作業がなかなかに大変でした。
Photoshopでチマチマ作業をしていたのですが、なんとかもっと早くもっと簡単に出来ないかなと思っていました。
そして、AIイラストを始めてからはさらに修正作業が本格化して、現在では毎回ほぼどこかしら修正作業をして画像を投稿するようになっています。
今まではStable diffusinのinpaint機能でやっていたのですが、結構大変でした。
上手くいく時はサクッと決まるのですが、何度も繰り返すことも多かったりするので他に何か良い方法はないか探していたところにこの『Lama Cleaner』を見つけました。
個別のアプリではなくStable diffusinの拡張機能になります。
インストール方法
インストール方法はネットで探すとすぐに出てきますので詳細は省きます。
ExtensionsタブのInstall from URLに下記URLを入れて導入します。
https://github.com/aka7774/sd_lama_cleaner.git
すると、新たにLamaCleanerというタブが出来るので、ここから起動します。
使い方
STARTボタンをクリックするとLama Cleanerのコマンドプロンプトが起動するのでまずはこれを出しておきます。
その後、Open New Windowボタンをクリックするとブラウザで作業用の新しいタブが開きます。
Openボタンだと私の環境では『127.0.0.1 で接続が拒否されました。』となってしまうのでNew Windowを使っています。
中央に『Click here or drag an image file』という枠が出るのでここからファイルを開いて作業をします。
画像の上にカーソルを置くと黄色の●に変わるので、後は消したい場所をなぞるだけです。
初期設定ではなぞっていけば自動で消してくれます。
私はひととおりなぞってから手動で消したいので右上の設定(歯車アイコン)から『Manual Inpainting Mode』をONにしています。
使用例
1)ホースぽぃもの
右側にあるホースぽぃものを消します。
背景がシンプルなので一発で綺麗に消えますね。
ただ、なぞり方によっては腕や足と接している部分が綺麗にならないこともあります。
その場合はなぞり方を何度かやり直してみると良いと思います。
こういうものを消す場合はすぐ綺麗にしてくれます。
2)魚
左の大きな魚を消してみます。
結構大きいですが、背景も綺麗に補完してくれました。
今回は上手くいきましたが、大きい物を消すと背景を補完しきれないでボワンとなってしまうこともあります。
3-1)手に重なっている背景
右手の背景にある棒状の構造物を消します。
ザックリと手の両側をなぞるだけで綺麗に消えます。
手が気になる場合はinpaintなどで修正します。
後ろに重なっている物を消すのは少し手間がかかるかもしれません。
3-2)手も一緒にまとめて消すと・・・。
3)と同じ場所で手も含めて全部なぞってみると背景の構造物は綺麗に消えましたが、手が手ぽぃ黒いものになってしまいました。
なぞり方にもよりますが、手が消えてしまうこともあります。
このへんはケースバイケースでその都度やり方を工夫してみる必要がありますが、Lama Cleanerだけでは難しい場合もあります。
その場合は併用するツールで作業することも考えて処理すると良いと思います。
後記
実際に使ってみた感想としては・・・。
驚くほど高性能です。
こんなのも一発で消えるのか!と、驚くばかりです。
使い方もシンプルでわかりやすいのが良いですね。
単色の背景にポツンとあるような物を消すのであれば簡単ですが、複雑なものも高確率で綺麗になるのが助かります。
以前は消すのに時間がかかって諦めていたものも対応出来るようになったのはありがたいです。
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【AIイラスト】水中のイラストを作ってみた
- 2024-05-07 (火)
- イラスト
先月、念願の新グラボに換装してから以前にも増してAIイラストにハマっています。
処理時間の大幅な短縮で作成時間が減るかと思いきや短時間で出来ることが増えた関係でアレコレこだわりだしてむしろ時間がかかっているような状態です。
換装後もちちぷいにアップする枚数があまり増えていないですが、試作出来る枚数が数倍に増えて記憶容量の減りが加速しています。
以前は1枚当たりの生成時間が長かったため妥協せざるをえないことも多かったのですが、それがだいぶ改善されました。
今回はちちぷいのGW企画で『旅行』をテーマにして作っていたのですが、その中で水中の表現をやってみようと思いやってみました。
以前にも水中イラストをやったことはあるのですが、上手くいかなかったのであらためて新グラボのパワーを使ってやってみることにしました。
※下記イラストはすべてStable diffusionで出力したままで加筆していません。
水面問題
色々試して結局上手く改善できなかったのが『水面』の描写です。
イイ感じに水中ぽぃ感じになっても上部に水面を入れてしまうのです。
頭のすぐ上に水面があると浅いところにいるように見えてしまいます。
これはこれでそのように作ろうとしているのなら良いのですが、深いところにいるようにしたい場合は困ります。
水面・海面・波などをネガティブプロンプトに入れてはみたもののスッキリ改善とまではいきませんでしたが、多少は効果はあった・・・と思います。
枚数を出していると確率は低めでしたが、イイ感じに出なくなりました。
ただ、そうすると水中ぽさが薄れる感じもするので魚や気泡などを追加してみました。
魚だけでもそれっぽく見えますが、泡が出ているとよりいっそう水中感が出ますね。
ポーズに関しては指定しなくてもAIが自動でわりとイイ感じにしてくれました。
私は使いませんでしたが、水中の姿勢を出すのに無重力といったプロンプトを入れている方も見受けられました。
水面が消えると・・・
水面が無くなるとイイ感じに水中感が出ますね。
縦長、横長と作ってみましたが、私が試したところでは正方形が1番イイ感じかと思いました。
また、作風にwatercolorを指定しましたが、これもボンヤリした水の濁り感を出すのに良かったと思います。
watercolorの表現は好きなので今回に限らず使うことが多いです。
1.1~と効果を上げると面白い絵になりますね。
仰瞰気味になると水面がイイ感じになる
人物を正面から描くとわりとすぐ上に水面がある感じになってしまうのですが、wide shotを入れて広角寄りにすると水面が高くなってこれはこれでイイ感じになりました。
やや下から見上げるような感じにすると遠近感が出て水面が高くなりますね。
ちょっと強引ですが、水没した高層ビルを入れて高さを稼いだりもしてみました。
海底に人工物があるのはワクワクしますしね。
さらに今回わりとイイ感じにハマったのがHires. fixのアップスケーラーLatentでした。
ハマると細かい描き込みのある精細なイラストになって好きなのですが、崩れることが多くて制御が難しいです。
このへんはモデルにもよるかもしれませんが、今回はSampling stepsとCFG Scaleの数値を微調整しながらなんとかやってみました。
新グラボで試行回数を多く出来るようになったのが助かります。
ビシッと決まるととてもイイ感じでになりました。
後記
今回はちちぷいのGW企画で水中イラストを作成しました。
絵が安定するまでだいぶかかりましたが、満足出来るくらいに出来ました。
日常的な絵も良いですが、非日常的な絵は作っていて楽しいです。
『旅行』というテーマでのイベントでしたが、今回は海底旅行をテーマにしてみました。
昔見た『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』から思いつきました。
海底でキャンプをするなど今思うととても夢のある発想だと思います。
最近はゲームをやっている時間よりAIイラストをやっている時間の方が長くなってしまいました。
新グラボは値段がネックだったので買ってもどうだろうと思っていましたが、結果的には良かったです。
イラストだけでは無く、ゲームにも恩恵がありますからね。
今のところあまり快適になった感はありませんが・・・。
相変わらずチマチマと絵をアップしていますが、どうも似たようなものが多くなりがちです。
なるべく色々な絵を作りたいのでタイトルに番号を振ってあまり多くならないように気をつけています。
難しいシチュエーションは作るのが大変ですが、今後も色々やってみたいです。
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【レビュー】AIイラスト用にPalitのGeforce RTX4060ti 16GBを買ってみた
ちょうど1年くらい前から始めたAIイラストですが、1年経っても飽きずにやっています。
相変わらずえちえち系多めではありますが、楽しくやっています。
1つだけ問題を挙げるとするならば、生成時間がかかるというのが難点でした。
5年前に組んだPCでやっていました。
だいぶ時間は経っていますが、ゲーム等には特に問題無くAIイラストでのみだい~~ぶ力不足な状態でした。
GTX1660tiでやっていたのですが、ここに来て新調したい感がだいぶ高まってきたので思い切ってグラボを更新することにしました。
AIイラストを主軸に考えていたのでRTX3060 12GB、RTX4060ti 16GB、RTX4070 12GBあたりから選ぼうと思いました。
よく言われるように搭載メモリが多い方が有利です。
値段的に段々高くなっていきますが、ゲーム用途と違って上位モデルはわかりやすく生成時間が短くなっていくようです。
下記のwebサイト様の記事を参考にさせていただきました。
link >> 【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめなグラボをガチで検証【GPU別の生成速度】 | ちもろぐ
値段的には3060が魅力的ですが、そろそろ5000番台が見え始めている現在ではどうせ買うなら4000番台にしたいなぁと思いました。
記事では最終的なオススメになっていませんでしたが、4070まで行ってもそこまで時間短縮しなくても良いかなと思ったのとメモリ16GBという大容量が魅力だったので4060ti 16GBにしました。
4060tiに決めてからボードを選んでいたのですが、今回は価格.comで1番安かったPalitのグラボにしました。
『NE6406T019T1-1061J』と『NE6406TU19T1-1061J』というイマイチ違いが分らない謎の2種類ありましたが、登録日が新しいのと売れ筋ランキング上位の『NE6406T019T1-1061J』を選びました。
レビュー
他社より安価で有名なPalitですが、パッケージも簡素で本体以外の同梱品はありません。
説明書、ケーブル類、コネクタカバーなど一切ありません。
このへんを寂しく思う人も多いかもしれませんが、私は最低限のパッケージで十分です。
見た目もシンプルで無難なデザインです。
光る部分もありませんしゲーミング感は無いですが、どっちにしても私のPCケースは中が見えないので気になりません。
今まで使っていた1660tiは小型のシングルファンでしたのでだいぶ大きくなりました。
3連ファンのグラボは端まで基板が来ているのかと思っていたのですが、基板自体は半分より少し長いくらいなのですね。
同梱品が何もありませんでしたので、追加でグラボを支えるためのサポートステイを買いました。
長尾製作所のものですが、こちらもゲーミング感ゼロの素っ気ない金属部品ですが、こういうのでいいんだよという感じです。
グラボと一緒にネジ止めして支えるタイプにしました。
下に柱を立てて支えるタイプもありますが、うっかりガタガタ動かしてズレたり倒れたりしそうなのが不安だったのでネジ止めでしっかり固定出来るタイプにしました。
まぁ、このクラスで支えが必要かは疑問の残る部分ではありますが、初の3連ファングラボなので付けてみることにしました。
小さいゴム部品で支えるのは多少不安感はありましたが、取付は楽でした。
取付作業は特に問題無かったのですが、それ以外のところでトラブりました。
グラボの交換は楽だったのですが、想定外のトラブルで4時間くらいかかってしまいました・・・。
交換したらWindowsが立ち上がらなくなってしまったのです。
うっかりグラフィックドライバを削除せずに交換してしまったので、失敗したと思いつつセーフモードで起動したりアレコレやってなんとかドライバの更新が出来たと思ったら、原因はグラボではなく増設したSSDでした。
なんとかWindowsが起動したと思ったらドライブが見えなくなっていたのです。
直前まで普通に使っていたのでまさかSSDとは思いませんでした。
グラボ交換後PCの起動に時間がかかるのが気になっていて、グラボのドライバが原因とばかり思っていました。
そのSSDを外すと何事も無かったかのように普通に起動しました。
思い起こすと過去にHDDが故障した際も起動はすれどもWindowsが出てこない現象がありました。
何度かケーブルを挿し直したりしたのですが残念ながらダメでした。
運の悪いことにそのSSDはSteamのゲームとAIイラスト用に使っていたのでそっくりデータが無くなってしまいました。
ですが、生成した絵は毎日バックアップしていたので前日分までは助かりました。
DLしたモデルなども容量が大きいですが別ドライブにコピーを置いておいたのでStableDiffusionだけ再インストールすればOKでした。
SteamのゲームはまたDLすればOKです。
バックアップ大事です。
無駄に内蔵HDDとNASの2カ所にコピーしていたので助かりました。
もし全ロストしていたら立ち直れなさそうです・・・。
想定外のトラブルでだいぶ時間がかかってしまいましたが、気を取り直してStableDiffusionをインストールして絵を生成してみました。
サンプルイラスト
まずは1枚目の絵を生成するのにかかった時間を計測して、その後この絵をHires.fixで2~4倍にしました。
設定はxformersを有効にしてあります。
Sampling method:Euler a
Sampling steps:40
解像度:512×768
Sampling method:Euler a
Sampling steps:40
Upscaler:SwinIR_4x
Denoising strength:0.2
解像度:1024×1536 (Hires.fix 2倍)
Sampling method:Euler a
Sampling steps:40
Upscaler:SwinIR_4x
Denoising strength:0.2
解像度:1536×2304 (Hires.fix 3倍)
Sampling method:Euler a
Sampling steps:40
Upscaler:SwinIR_4x
Denoising strength:0.2
解像度:2048×3072 (Hires.fix 4倍)
【モデル】
asyncsMIX_v4
【プロンプト】
masterpiece, best quality, ultra detailed,
illustration, At a park overlooking the sea,
1 little girl, solo, (loli, child:1.2), petite, slender body, blush, voluminous twintail hair, blonde hair, hair waving in the wind, short hair, (large breasts:1.1), camisole dress, leather boots,
【ネガティブプロンプト】
EasyNegativeV2, (badhandv4:1.1), logo, watermark, text, signature, username, (bad hands, bad fingers, bad legs, missing fingers, extra fingers:1.2), extra legs, panties, (blur:1.2), nsfw,
結果は・・・。
512×768 → 6秒
1024×1536 → 47秒
1536×2304 → 2分29秒
2048×3072 → 7分28秒
でした。
以前使っていたGTX1660tiでは、512×768→34秒・1024×1536→5分50秒かかっていたのでだいぶ速くなりました。
時間的には5~6倍くらい速くなった感じで、1660tiではエラーで止まってしまう解像度でも出せるようになりました。
私がちちぷいに掲載している絵は1024×1536のものがほとんどですが、1枚に6分近くかかるのは大変でした。
食事中や入浴中に動かしたりして枚数を稼いでいましたが、これでかなり楽になります。
大幅な時短になることで絵の選択肢も多くなり、細部まで詰めやすくなりますね。
解像度を3倍にしても以前の半分以下の時間で出来るのは素晴らしいです。
4倍はさすがに時間がかかるので、コレは!というのが出来た時だけ大きくしようかなと思います。
後記
ずいぶん時間がかかってしまいましたが、AIイラストを始めて1年でグラボの更新と相成りました。
久しぶりのPCパーツ更新でまさかのトラブルがありましたが、正常に動けばとても快適です。
マザーボードはPCI Express 3.0までしか対応していないのでグラボのみの載せ替えでは100%のパワーを発揮出来ませんがそれでも圧倒的スピードに満足です。
AIイラストは具体的な秒数で速さが見えるので指標としてわかりやすく、作成した際のデータがあればグラボを選びやすいですね。
グレードを上げれば上げただけわかりやすくスピードアップします。
速度面では順当に1番値段が高いやつにするのが理想な世界ですね。
さすがにグラボに30万はキツいですが・・・。
今回は、1660tiから4060tiにしたということで60番台の順当な乗り換えになるでしょうか。
2000、3000番台をスルーしただけあってだいぶ性能差を感じられてニンマリです。
値段は2.5倍くらいになりましたが、満足度は高いです。
AIイラスト以外にゲームとして原神もやってみましたが、動きがサクサクになった感は多少ありました。
ただ、こちらはわざわざ7万も出して買い換えるほどではないかなぁ・・・と思います。
ゲームメインでたまにAIイラストもやりたいのであれば4060ti 16GBはちょっと値段的に微妙かなと思います。
AIイラスト用途が無ければ1660tiのままでも問題無かったです。
組み込みに想定外のトラブルはありましたが、原因を取り除いた後は今のところ特に問題無く快適に動いています。
これで今までの5倍えちえちイラストを作れると思うと股間が熱k・・・胸が熱くなります。
多少気になる散財でしたが、これからのイラスト生成が一段と楽しみになりました。
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