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フィギュア写真のレタッチ ~第2回 レタッチする場所を見てみる~

レタッチシリーズ第2回は、具体的に直す場所を見てみたいと思います。

まず最初にレタッチするものの種類を考えてみます。
大きく分けると3つになると思います。

●最初からあるもの
●開封後に付いたもの
●構図的に邪魔で削除したいもの


今回は、このうち最初の2つを考えてみたいと思います。
直す難易度なども付けてみました。

私の実感ですので、目安程度にお考え下さいw





●最初からあるもの

これは、主に以下のようなものになるでしょうか。

 ・塗装の乱れや汚れ
 ・キズ
 ・ツブツブゴミ
 ・パーティングライン
 ・パーツなどの合わせ目


このうち、最初の3つは、レタッチで消すべきものとしてあげるものでしょう。
例えば、↓こんな感じでしょうか。


 ・塗装の乱れや汚れ ★☆☆


(写真1) ヴィータ 左ひじ
左ひじに茶色ぽぃ汚れがありますね。


(写真2) ヴィータ 帽子
見えにくいですが、帽子の正面に汚れがあります。
角度によってはかなり目立ちます。


(写真3) ポルノ・ディアの 羽根
かなりクッキリと見えますね。
左上の線はキズ、右の線はパーティングラインかもしれません。


(写真4) シンフォニックリリー 胸
目視でわかるくらい塗装が剥げてしまっています。
他にも擦ったような跡がありますね。


縮小しても、結構目立つことが多かったりするものです。
特に広い面積が単色で塗られているところにあると縮小しても結構目立ちます。

上記例の場合、単色で平らなところにあるものの修正なので、難易度は低めでしょうか。
忘れずに直しておきたいところですね。



 ・キズ ★★☆



(写真5) 鶴屋さん 髪
髪の途中に横方向に深めのキズがあります。
こういうキレイな面にあるとかなり目立ちます。
また、髪の流れる方向と違う方向にキズが入っているのも目立つ原因ですね。


(写真6) 朝倉バニー 髪
髪の一部が凸凹になってしまっています。
目のスグわきにあるので、これも目立ちますね。


(写真7) ヴィータ 左肩
比較的軽いキズですね。
右下のは、パーティングラインかもしれません。


造形上の溝などではなく、製造過程などで付いたと思われるキズです。
キズと言いますか、加工がキチンと出来ていない部分などもあるでしょうか。

鶴屋さんの髪のように凹凸のないキレイな髪の途中にキズが入っていると、小さくても目立ちますね。
朝倉バニーもキズがわりと大きめです。

簡単に直せるものから、ものによっては直すのが大変なものもあります。
ですが、顔に近いところのものはなるべく直しておきたいところです。



 ・ツブツブゴミ ★☆☆



(写真8) ハルカ お腹
これは、かなり広範囲にわたってますね。
この距離、角度だと目立ちますが、もう少し引くとあまり気になりません。


(写真9) シンフォニックリリー 髪
ツブツブ以外には塗装の乱れやキズもありますね。


(写真10) ポルノ・ディアノ 顔
矢印の無いところにも色々ありますが、どれも比較的簡単に直せそうです。


1番多いのは、塗料の下に入ったと思われるツブツブでしょうか。
気泡のような場合もありますね。

少しだけ点々とあったり、広い面積にわたっている場合もあります。
縮小したり、光の当たり方でわからなくなるものが多いですね。

直すのは、わりと楽なタイプだと思います。



では、後の2つはどうでしょうか?

これは、製造上、構造上の問題でどうしても出てきてしまうものです。
ですが、仕方がないとはいえ、結構気になることも多いものです。



 ・パーティングライン ★☆☆



(写真11) ヴィータ 腰のリボン
フチの目立たないところなどに見られるものです。
奥のほうはそのままでも平気な感じですね。
手前は、縮小サイズによっては直さなくても良さそうです。


(写真12) 鶴屋さん 髪
かなりクッキリと見えますね。
髪の流れる方向に付いているのでそれほど気にならなさそうですが、、、
パーティングラインは、凸線なので髪の溝などの凹線とは見た目が結構違うんですよね。


(写真13) 柳妹鳳 たすき、腕、髪
肌にパーティングラインのような線が入っているのは、気になりますね。
髪にあるラインは、あまり気にならなさそうです。
白いたすきのような布地のやわらかいもののフチにあると多少違和感がありますね。


比較的目立たない位置にあることが多いようですが、光の当たり方でクッキリと線がわかってしまうことも少なくありません。
製造過程で多少消してあることもありますが、真ん中は消えていても両端などに少し残ってたりします。

パーティングラインは、わりと長く入っていることが多いですね。
造形の複雑な髪などによく見られます。

一見、消すのが大変そうですが、大きさのわりに簡単に消せます。



 ・パーツなどの合わせ目 ★★★



(写真14) コトナ コスver 頭
黒い線が横方向に入ってますね。
右の矢印の下あたりにも線が右下方向に入ってますが、これは造形の線かと思います。
ただ、少し不自然な感じもするので、一緒に直してしまっても良さそうです。


(写真15) マオ 頭
段差が出来ていて、かなり大きい合わせ目ですね。
右側は、断面がそのまま耳に繋がっているので直すのが大変そうです。


(写真16) ニーダ わき
キャストオフの線ですね。
段差もあり、ベルトもずれてしまっていますね。
腕の付け根にもグルッと線が入っていますが、わきの縦線ほど気にならないかも知れません。


パーツの合わせ目は、どうしても出てきてしまうものでしょう。
ですが、一体成形や見えないところに合わせ目を持ってきたりしていることも多いです。

キャストオフなどが出来るものですと意外と目立つところにあったりします。
そういうものは、事前になるべくしっかりと合わせておきたいところです。

特に多いのが、頭のてっぺんですね。
前後に分割している場合が多いのでどうしても真ん中あたりに合わせ目が出来てしまうようです。

頭のてっぺんは、髪の溝などがなく、ツルッとしてることが多いので目立つことが多いですね。
正面から撮るとあまり気にならないことが多いです。

これもパーティングラインと同じように出来そうですが、、、
線が意外と太く、また隙間があり深いので、たいていは溝の影で黒い線になります。

パーティングラインがわりと目立たない位置にあるのに比べて、結構目立つ真ん中にドンとあることも少なくありません。
また、合わせ目を境に段差が出来てしまっていることもあります。

直す難易度は比較的高めでしょうか。



●開封後に付いたもの

おそらく、開封後、撮影を始めるまでの間に付いたのではないかと思われるものです。
糸クズのようなものは、後から付いた可能性が高そうです。

後から付くゴミは、糸クズだけでは無いと思いますが、ツブツブゴミと区別が付きにくいことも多いですね。


 ・フィギュア上の糸クズ ★☆☆



(写真17) 朝倉バニー お腹
背景の一部として使ったわたの毛の一部がお腹にかかってしまってます。
これは、かなり大きめで特殊な例ですね。


(写真18) ヴィータ 左腕
ゴミ取りのブラシの毛が抜けて付いたような感じですね。


たいていは、白っぽぃ糸クズですね。
色が異なるところに跨っていると難易度が上がりますが、わりと簡単に消せることが多いです。

フィギュアの上だとうまく消せなくてもあまり目立たなかったりします。



 ・フィギュアのフチの糸クズ ★★★



(写真19) ヴィータ ウサギ
ウサギの耳のフチに付いてますね。
髪のフチにあるのは、フィギュアの上です。


(写真20) ハルカ 髪
左と右は糸クズとは違うようです。
これくらいだと直さなくても気にならないかもしれませんね。


1番多いのが、フィギュアのフチに付いてくる糸クズでしょうか。
フチの部分から背景の上に生えているものですね。

これは、後から付いたもの以外に最初から製造過程の処理で異物が付いてしまっているようなものもあります。
比較的暗い背景を使う私の場合、これを直すのが意外と大変だったりします。

わりと明るいフィギュアと暗い背景の境界にあります。
縮小しても場合によっては、小さい光点のようになってしまうこともあり、結構やっかいだったりします。

暗い背景に直接触れているフチの部分は、直した際に凹んだりボカしたりするとシャープさの違いからかえって目立ったりします。
私はわりとシャープに仕上げる場合が多いのでフチの部分に少しでも異物があるとエッジの線が乱れたりします。

フィギュアの上か背景にかかっているフチの部分かというだけでずいぶん変わってしまいます。
出来れば、撮影時に確認して取っておきたいものですね。




と、いうわけで、今回は簡単に実例を見てみました。

肉眼ではわからなくてもマクロレンズなどで大きく撮影すると結構色々あるのがわかります。
縮小したり、全身構図などでは直さなくても目立たないものも多いですね。

次回は、実際にツールを使って消してみたいと思います。

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