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【レビュー】スイスのボールペン『カランダッシュ 849』を買ってみた

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不思議なもので、身の回りのあちらこちらで電子化しているにも関わらず紙とペンの需要が一向に減りません。
職場では相変わらずペンが無いと仕事にならないという状況が続いていますし、自宅ではポストイットを使い始めたりしてむしろアナログ回帰している有様です。

なんだかんだで言ってデジタル化して便利になっていくとはいえ、それを使う人間の能力は大して変わらないのです。

今回は、そんな必須道具の1つであるボールペンを久々に購入してみました。
ペンなどの筆記具はコレクター的な方もおられると思いますが、私はあくまで実用品としてしか見ていないので扱いはわりと雑です。

もちろん、ある程度の趣味人である以上は見た目やレア度も気になりますが、なんといっても1番は使いやすさや実用性で選んでしまいます。
そんな私が今回選んだのは、『カランダッシュ 849』です。

結構昔からあるボールペンらしいので今更感はありますが、たまたまYoutubeで文具系の動画を見ていて欲しくなってポチってしまいました。



レビュー

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まずはパッケージからしてステキ感いっぱいです。
金属製のケース入りです。

樹脂やエコ的な紙も良いですが、やはり木や金属などのケースに入っていると満足感がひと味違いますね。
そのまま包装してプレゼントしにくいケース形状ですが、何かのお祝いなどでもらった時にもうれしいです。

ペン本体はとても軽いのですが、このケースは軽すぎないわりとイイ感じの重量があります。
裏面にはバーコードのシールが貼ってありましたが、MADE IN SWITZERLANDの文字にニヤリとします。



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このペンを買ってみた1番の理由は、ペン先の口金とペン本体が一体成形になっていることです。
多くのペンはペン本体のどこかしらで分割するようになっていますが、このペンはそれがありません。

手持ちのペンを使っていて結構気になるのがこの分割部分でネジが緩んでくることなのです。
筆圧のせいか、書き方のせいかわかりませんが、なんか緩んでくるものが多いのです。

慣れはしましたが、緩むたびに締め直すのがちょっと鬱陶しく感じていたので一体成形というところに魅力を感じました。



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上:カランダッシュ ゴリアット
下:三菱鉛筆 ジェットストリーム



このペンの特徴その2は、替え芯がオリジナル規格ということです。
ゴリアットという名前のリフィルで、よくあるパーカータイプ(G2規格)に似てますが、長さや形状が異なります。

これがあるので購入しようかどうか悩んだのですが、あまりジェットストリームに拘るのも選択肢を狭めて良くないかなと思い買ってみました。
実際、使ってみると同じ黒色とはいえ、ジェットストリームほど色が黒くないですが、書き味は滑らかで全然悪くないです。

ただ、独自規格のためか、値段がジェットストリームの2倍くらいするのが・・・。



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最後に手持ちのペンと長さを比べてみました。
普通サイズのペンと比べると少し短いですね。

手帳用と通常サイズのちょうど間くらいでしょうか。
私的には若干短く感じるものの悪くないですが、人によってはこの短さには違和感があるかもしれません。



後記

実際に少し使ってみた感想としては・・・。

1969年に誕生したというロングセラーモデルなだけあってシンプルな外観ながらとても機能的に出来ていると思いました。
まずは上述したとおりに継ぎ目のないボディは剛性感があって良いです。

おまけにペン先もほとんど隙間が無く、書いたときのわずかなペン先のブレのようなものも感じません。
これは工作精度の高さが無いとムリですね。

また、ノック式ボールペンでありながらノックしたときのカチッという音がしないのも特徴です。
カチッという音はありませんが、金属が擦れるような音はします。

これは慣れないと違和感がありますね。


意外だったのは、独自規格のリフィルによる書き味でしょうか。
滑らかさにおいてはジェットストリームよりも上なのではないかと感じます。

ただ、ローマ字書くには向いているかもしれませんが、漢字を書くとなると滑らかすぎる感じもしますね。
私のようにわりとカッチリ楷書的に書く人よりもスラスラッと行書的に書く人の方が向いていそうです。


本体はアルミ製で一体成形になっているので剛性感は良いです。
ロットリングの六角形に慣れているのでわりとすんなり手になじみます。

とはいえ、ロットリングに比べるとだいぶ軽いので持った感触がだいぶ違いますね。


この849というモデルは多様なカラーバリエーションがあるようです。
カラバリが多いところなどは同じスイスの腕時計であるスウォッチを思い出しますね。

私は無難に黒あたりにしようかと思いましたが、たまたまオレンジが安く売っていたのでこれにしました。
ペンは実用品と考えているので黒やシルバー、濃紺などというのが多いのですが、こういうカラフルなのも悪くありません。

目立つけど嫌味にならない蛍光感のあるイイ感じのオレンジですね。

高級感は少ないですが、軽さといいシンプルな作りは使い捨てのボールポペンを使うような気軽さで上級の書き味を使えるペンという感じがしました。
しばらく使ってみて気に入れば赤字や青字用にもう1~2本買ってもイイかなと思います。




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