- 2016-04-10 (日) 20:05
- 雑想
艦これwikiの『おすすめ映画・書籍』ページを見ていて久しぶりに戦争映画を見てみたいと思いました。
ずいぶん前にU-571という映画を見て面白かったのでまた見ようかと思ったのですが、同じように潜水艦を題材にしたU・ボートという映画がわりと評判が良かったのでこちらを見てみることにしました。
またレンタルでも良いかと思ったのですが、ブルーレイでディレクターズカット版というのが出ていたので思わずポチってしまいました。
『劇場版』『ディレクターズカット版』『完全版』とあるらしいですが、他のブルーレイはちょっと見当たりませんでした。
元々テレビシリーズで1話50分、全6話300分で放送されたものらしいです。
似たような名前の映画が他にもあるようですが、監督:ヴォルフガング・ペーターゼン、出演:ユルゲン・プロホノフのDas boatという映画です。
今回見たディレクターズカット版は約209分と結構長いですが、途中ダレることもなく最後まで緊張しながら見ることが出来ました。
冒頭に出撃前のパーティシーンがありますが、あとはUボートに乗ってほぼ最後まで艦内の様子が描かれています。
魚雷を撃つ雷撃シーンはわずかしかないので派手な戦闘シーンを期待すると残念な気分になると思います。
攻撃側よりも駆逐艦の爆雷攻撃に耐える緊張感の描写が主でしょうか。
艦内は男ばかりで見るからに汗臭い感じです。
ひげ面で汚れた男ばかりですが、それがとてもリアルな感じに潜水艦の乗組員を表現しています。
古い映画なので多少残念な描写もありますが、潜水艦内はとてもリアルで違和感が無いですね。
原作者のブーフハイム氏が実際にUボートに乗り込んで体験した出来事が元になっているそうです。
ひととおり見て気になったのは、スペインの港での補給船にいきなり場面が変わったところでしょうか。
あとは、終盤のジブラルタル海峡からラロシェルに帰港するところが???な感じでした。
多少違和感のあるところもありましたが、潜水艦という逃げ場の無い海の中での男達の苦闘が3時間半という長い時間を忘れさせて映画に集中出来ました。
派手に敵艦を撃沈するような爽快感のある映画ではありませんが、パニック映画のような緊張感がたまりませんでした。
なるほど、評価が高いのも頷けます。
メインテーマのBGMは有名らしいですが、私は残念ながらあまりピンときませんでした。
そしてなにより衝撃的だったのがラストです。
ヒドイという批評も見ましたが、このラストはそれまでの3時間半を締めくくるものとしてやるせない気持ちにもなりますが、私の戦争映画に対する考え方に一石を投じるものでした。
事前に知ってしまうとつまらないので映画に興味のある方は批評や感想は読まないことをオススメします。
艦これからこういった艦船に興味を持つと、日本の艦船の多くが潜水艦に撃沈されているのを知ると思います。
そうすると潜水艦つえーというイメージが沸くかも知れませんが、映画の冒頭にあるように出撃したUボート乗組員4万人のうち3万人は帰らなかったというのを見るとかなりの数の潜水艦が海の底へ消えていったと思われます。
最近は、摩耶様カワイイヨとかニヤニヤしてることが多かったですが、色々と胸に刺さる思いです。
少々長い映画でしたが、久しぶりに良い映画を見ました。
U・ボート ディレクターズ・カット [Blu-ray]角川書店 2011-11-25 by G-Tools |
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