- 2008-04-20 (日) 16:10
- 撮影機材
久しぶりに新しく撮影機材を作ってみましたw
先週出す予定だったのですが、1週間遅くなってしまいました(/ω\)
しかも前回のディフューザーから1ヶ月以上経ってますが、、、orz
今回製作したのは、クリップライト用の笠といったものでしょうか。
クリップライトの笠を広げて全面にディフューザーを貼ったような構造のモノです。
ちなみに、「箱バン」という名前ですが、、、
これは、スタジオなどでレフ板を組み合わせて作った箱型のバウンスボックスのことを言うそうです。
検索をすると、自動車の箱バンというのがたくさん出てきてしまいますが、、、orz
私は、実物は見たことありませんが、参考にした書籍の写真では、どうも人物撮影に使うモノのようです。
人の身長より大きいので、小さいブツ撮りなどには使わないでしょうね~。
で、その箱バンの小さいヤツということでminiにしましたw
+は、全面にあるハニカムグリッドを指してます^^
グリッドというのは、光が回りすぎるのを制御するモノです。
擬似平行光線を作るようなモノですね。
名前は、ライトバンクminiでも良かったのですが、構造的には箱バンが近いのではないかと思います。
※※※ 注意 ※※※
スチレンボードは熱に強くありません><
もし、作られる場合は、白熱電球やハロゲン球などを使ったライトは高温になるので使用しないで下さい(/ω\)
また、蛍光灯型電球もそこそこ熱が出ますので、気をつけて火災の原因にならないように注意して使用して下さい><
では、今回の製作です。
1)使用する材料や道具
道具は、いつも通りのモノですw
●カッター、コンパスカッター、はさみ、シャープペン、定規、固形のり、接着剤、セロテープ、カッティングマット、ホットボンド
今回は細かい部分の接着にホットボンドを使用しました。
グルーガンという名前だったりもします。
スティック状の固形接着剤を熱で溶かしてゲル状にし、冷えると固まります。
紙類の接着は、早く強力に接着するのでとても便利です。
ただ、温度が下がるとすぐ固まってしまうので広い面積の接着には向きません。
デコボコになってしまいます。
ホットボンドでスチレンボードは接着出来ません><
材料は、いままで製作してきたモノと同じで特に変わったモノはありません。
●ユポ、スチレンボード、製本テープ、黒ケント紙、プリンタ用光沢紙
スチレンボードは、5mm厚と7mm厚を使用しました。
黒ケント紙は、本体の外装とハニカムグリッドに使用しました。
2)図面を書きます。
作業がスムーズに進むように簡単な図面を書きます。
コピー用紙に部品の寸法と数量などを簡単に書いておきます。
事前にきちんと寸法などを決めておいたほうが作業がスムーズに進みます。
今回は、A4サイズの箱バンminiを2つとハニカムグリッドを1つ作ります。
3)本体の材料を切ります。
全面の箱は、側面を5mm厚、背面を7mm厚にしました。
クリップライト接続部の円筒部は、5mm厚のスチレンボードを使っています。
左に写っているのが手書きの図面です(/ω\)
4)本体の組み立て。
まずは、後ろの円筒部分を作り、箱の背面部分と合わせます。
箱の内側側面には、プリンタ用の光沢紙を貼っておきます。
背面は、穴を開けてから光沢紙を貼ります。
円筒部分は、以前ご紹介しました「クリップライト用カラーフィルター」の大きいものと寸法は同じです。
これは、黒ケント紙も貼ってしまいます。
箱の背面の丸い穴は、円筒部分を作ってからサイズを測って開けます。
また背面の外装用の黒ケント紙も穴を開けておきます。
丸く作ると、直径が計算したものと大きくずれますので><
少しキツめに穴を開けて、調整したほうが良いと思います。
穴の大きさに問題がなければ、背面部品に光沢紙を貼ります。
光沢紙は、円筒部分のスチレンボードの厚み分だけ小さく穴を開けます。
小さくすることによって出来た余白に円筒部分を接着します。
背面部品に光沢紙を貼りましたら、側面部品を接着します。
接着は、セメダイン スーパーX2を使いました。
接着面が小さいのでセロテープでしっかり固定しておきます。
その後、側面の外装に黒ケント紙を貼ります。
背面部品の外側は、まだ貼りません。
円筒部分と箱を接着します。
ここをしっかり接着しないと、使っていて外れてしまいます。
円筒部分を取り付けてから最後に背面の外装に黒ケント紙を付けます。
円筒部分で回るので、写真のように横向きにも出来ます。
写真ではわかりにくいですが、内面はかなり綺麗です( ̄ー+ ̄)
最後に開口部にユポを貼れば本体部分は完成です。
5)ハニカムグリッドの作成。
これは、とてもとても手間がかかります><
ハニカムグリッドは、穴が六角形になります。
今回は、六角形の1辺を1cm、深さを1.5cmで作ってみました。
特に根拠はありません。
なんとなく見た目に良さそうな寸法にしてみました(/ω\)
6)ハニカムグリッドの材料。
材料は、黒ケント紙のみです。
これに1cm幅で折り曲げ線を書いておき、1.5cm幅で切っていきます。
長さは、折り曲げる分を考えて、A4の長辺の1.5倍くらい(45cmくらい)です。
ただ、実際は、もっと短くてよかったですが、、、orz
とりあえず、23本切りました。
7)黒ケント紙を折り曲げ、接着します。
切り出す際に書いておいた1cm幅の線に沿って、ひたすら折り目を付けていきます。
金属製の短い定規を当てて、ひたすら折りました><
黒ケント紙をカットする際に2~3枚ごとに切ったほうが、折るのが早そうですが、、、
幅が広くなるので折り損じる可能性もありそうなので1枚ずつやりました。
折り曲げたものは、写真の右にあるような感じで1枚ずつ固形のりで接着していきます。
8)ハニカムグリッドの枠を作ります。
ハニカムグリッドは、付け外し出来るようにします。
5mm厚のスチレンボードで枠を作り、その両面に黒ケント紙を貼ります。
サイズは、出来れば何も無しでも落ちないようにぴっちり作りたいですね。
枠を作った後に出来上がったグリッドをはめてみます。
長めに作ってあるので、丁度イイ長さに端を切り落とします。
短辺側の接着を固形のりで行い、長辺側は、真ん中からホットボンドで接着しました。
長辺側が少し足りないように思えますが、引っ張って接着すると丁度イイです。
引っ張って接着するので、すぐくっつくホットボンドが便利です。
はめるとこんな感じになります。(まだグリッドを接着する前の写真です。)
ほぼ完成状態ですね。
あとは、細かいところを補修したり、はみ出しているところを切ったりして仕上げます。
9)完成です\(^o^)/
ハニカムグリッドは、1つしか出来ませんでしたが、箱バンminiは2つ出来ましたw
このハニカムグリッドを作るだけで日曜の昼過ぎから夜までかかってしまいました><
とにかく同じ作業の繰り返しがなかなか大変です。
昔、戦車の模型でキャタピラを1枚ずつ繋いだのを思い出しますw
大きさは、1/8フィギュアなら丁度イイ感じでしょうか^^
1/6だと、少し小さいかもしれませんね。
写真は、1/8 コトブキヤ クレハです。
設置場所がしっかりしていれば、かなり自由に角度も変えられます。
重さは、ハニカムグリッド込みで270gくらいと比較的軽量に出来ました。
結構綺麗に見えるかも(?)しれませんが、ほとんどの六角形が歪んでます(/ω\)
また、サイズがギリギリで付け外しが大変になってしまいました><
完成して2日ほど経ってから真ん中が剥がれてきてしまいました。
接着が弱かったか、1列少なかったかもしれません。
クリップライトをそのままディフューザーの後ろに置くと、結構左右に光が漏れるのですが、この構造ですと左右への漏れはだいぶ少なくなりますね。
また、クリップライトに直接ディフューザーをかぶせるより、大きい面積で照らせますw
中の電球は、ハニカムグリッドを付けると、60W型蛍光灯では少し暗いかもしれません。
ですが、100W型ですと結構熱で暖かくなってしまいます。
出来れば、60W以下で運用したいところですね。
くれぐれも蛍光灯以外の白熱灯やハロゲン球などでは使用しないようにして下さい><
今回は、ちょと時間がかかってしまい、平日にズレこんでチマチマ作っていきました。
まだ作例はありませんが、今後のフィギュア撮影に活用したいと思います。
使用材料
ユポ 1.25m×10m (Crystal Diffusion No.CD-75)
ニチバン 製本テープ 25mm×10m 黒
黒ケント紙
ポップコーア 7mm厚 A2 (スチレンボード)
ポップコーア 5mm厚 A2 (スチレンボード)
コクヨ プロフェッショナル写真用紙 A4 10枚入り KJ-GT1510
参考文献
新・ライティングの構成 玄光社
(2008/09/28:画像のurl、表示を変更。)
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