- 2015-10-01 (木) 19:01
- 雑想
今日は、第二種電気工事士の技能試験で使う『ペンチ』を考えてみました。
ペンチは、技能試験で使う工具のうち電工ナイフあるいはケーブルストリッパーとともに最も使用頻度の高い工具だと思います。
私も試験へと臨むにあたってすでに所持していたもの以外に使いやすいペンチを探していくつか追加購入したのですが、結局新たに購入したペンチに落ち着きました。
たかがペンチかもしれませんが、この工具の使いやすさは試験にも影響があると思います。
技能試験用に用意したのは、すでに手持ちのものを含めて5本です。
ほとんどは以前に趣味で買ったものですが、試験用として新たに買ったものもあります。
- BAHCO 200mm 2628G-200
- BAHCO 160mm 2628G-160
- フジ矢 ペンチ 175mm 1050-175
- KNIPEX 180mm 201180
- KTC コンビネーションプライヤー PJ-200-S
普段、使い慣れているペンチがあればそれが1番かと思いますが、『試験対策』という1点に絞って考えると必ずしも普段使っているものが良いとは限りません。
私は手が小さいのであまり大きいものは使いづらいので、この中ではBAHCOの160mmかKINIPEXの180mmがしっくりきます。
特にBAHCOはペンチでは珍しい板バネが付いていて力を緩めると自動的に開くのが良いです。
コンフォートグリップは好き嫌いがありそうですが、私は好きですね。
では、試験でこれを使ったのかというと、試験では使いませんでした。
実際に試験で使用したのはフジ矢の175mmペンチでした。
なぜこれを使ったかというと、口の幅が他のモノに比べて大きかったからです。
フジ矢の175mmペンチはくわえ幅が13mmあるのですが、他のモノは9~11mmほどしかありません。
普段使いだと逆にフジ矢のペンチは幅広で使いにくい場面もあるかもしれませんが、この幅が埋込器具や引っ掛けシーリングへの結線で楽なのです。
- フジ矢 1050-175:くわえ幅 13mm、切断幅 12mm
- BAHCO 2628G-200:くわえ幅 11mm、切断幅 10mm
- BAHCO 2628G-160:くわえ幅 9mm、切断幅 8mm
- KNIPEX 201180:くわえ幅 10mm、切断幅 9mm
- KTC PJ-200-S:くわえ幅 10mm、切断幅 5mm
ポイントは、蝶番部分から刃までの長さです。
絶縁被覆を丁度良い長さで剥ぎ取ることが出切れば問題ありませんが、私は連用器具への結線の際は100mmで外装を剥ぎ取り、絶縁被覆を20mmで剥いて最後にペンチで長さを揃えていました。
2mmという半端な寸法を測らずに20mmにしてしまってあとで調整するという方法です。
この長さを揃えるときに切断幅が12mmだと埋込器具などへ結線するのに丁度良いのです。
フジ矢のペンチは新たに購入したのですが、開け閉めが固く本体の重量も重めでした。
開閉のスムーズなKNIPEXやバネ付きのBAHCOのペンチに慣れているとあまり使いやすくはありませんでした。
あまりに固いので少しでもスムーズになるように購入してからしばらく開閉を繰り返していました。
ですが、結果的にはフジ矢のペンチで正解でした。
キコキコ開け閉めを繰り返して多少開閉が軽くなったのもありますが、12mmで切断できるのがずいぶん時間節約になったと思います。
KTCのコンビネーションプライヤーは持ち込み工具を減らすためにウォーターポンププライヤーの代わりに使えるかなと思ったのですが、メインのペンチ用途に向きませんでした。
ただ、開閉が軽く口の開きを変えられるので普段使いに工具箱に1本入れておくと便利そうです。
ペンチは試験での使用頻度が高いですが、試験対策でしか使わないのであればホームセンターなどで安価なものを購入しても良いかもしれません。
その際は選択基準の1つとして、口の幅を見て選ぶと使いやすいものを選べるのではないかなと思います。
フジ矢 ペンチ JIS規格 175mm 1050-175フジ矢 by G-Tools |
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