- 2015-01-15 (木) 18:10
- オーディオ、AV機器 | レビュー
先日、ステレオアンプを製作しましたが、いざ電子工作を始めてみるとなかなか面白くて他にも何か作ってみたくなりました。
何か無いかと探していたところ、Topping D20用に安定化電源を作ったという記事を見てそれを作ってみようと思いました。
D20はACアダプタを変えるとずいぶん音が良くなりました。
小型シンプルで見た目も悪くないD/Aコンバーターで愛用しています。
さらに音が良くなるかどうかわかりませんが、興味があったので作ってみることにしました。
今回作るにあたって使ったのが秋月電子で販売されているLM338T使用の安定化電源キットです。
このキットにトロイダルトランスとショットキーバリアダイオードを追加して製作してみました。
キットに付属の電解コンデンサーは東信工業の音響用UTSJシリーズとニチコンKWに交換して、抵抗はPRPのPR9372を使ってみました。
ケースはタカチ MB-13を使い、電圧メーターを付けてみました。
使用した材料は、秋月電子、共立エレショップ、Garrettaudioで購入しました。
製作レビュー
まずはIllustratorで実寸の図面を作って部品を配置して検討してみます。
ACインレットにEMIフィルター内蔵のものを選んだのと、電圧メーターのバックライト用に電池ケースを付けるので意外とキツキツになってしまいました。
ケースの穴開けはACインレットと電池ケースの四角い穴、電圧メーターの大きい丸い穴が大変でした。
今回初めてハンドニブラーを使いましたが、爪切りのようにパチパチ小気味よく切れました。
切り具合がまだ慣れなくてかなり雑な穴になってしまいましたが、ACインレットと電池ケースは余白に余裕があったので付けると隠れてしまい全く気になりません。
幸い、基板を始めネジ穴は上手くいって穴がずれているところはありませんでした。
コの字のケースで前面背面の穴開けがやり辛かったですが、板厚が1mmと前回のアンプよりも薄いので穴は開けやすかったです。
部屋のコンセントの電圧はほぼ100Vでした。
トロイダルトランスは、共立エレショップのHDB-40(L)を使いましたが、出力は約20Vでした。
ショットキーバリアダイオードを通すとまた少し電圧が下がって約17Vになりました。
各種部品を取り付けて配線して完成です。
配線はMOGAMI 2514を使いました。
前面にはメーターを付けてみたかったのですが、共立エレショップで見つけた小型のメーターはランプも付いていてなかなか良い感じです。
背面にはACインレット、006P用電池ケース、ヒューズ、DC出力を2系統とキツキツになってしまいました。
電池はメーターのバックライト用に付けてみました。
出力端子は何を使おうかと思ったのですが、Garrettaudioで見つけた3極サークルタイプが良さそうなので使ってみました。
QUAD 33/303で使われていたものと同じタイプのものです。
大きさも手頃で見た目にもなかなか良い感じになりました。
底面にはネジがたくさん並びますが、今回使用したケースが板厚1mmなので皿ネジではなくトラスネジで固定してみました。
多少出っ張るので脚をタカチのA-P5(Φ24mm 高さ14mm)と高めのものにしてみました。
ちょっと腰高になったような気もしますが悪くない感じです。
ケーブルは、本体の電源用の3極ACケ-ブルと出力用を作ってみました。
ACケーブルは既存のケーブルを少し短くして、プラグをアースピンを抜いたPanasonic WF5018に取り替えました。
出力用ケーブルは特殊なものになってしまいましたが、3極サークルタイプにDCプラグを付けてあります。
ケーブルは共立エレショップで見つけたスーパーフレックスVVCの4芯ケーブルを2芯ずつ束ねて使ってみました。
クニャクニャ曲がって非常にやわらかいケーブルで使い勝手が良いです。
ベッドサイドの各種小型機器と並べてみました。
細長で大きくなってしまいましたが、横幅はほぼ同じくらいなので並べて正面から見ると悪くないですし重ねやすいです。
感想
今回は電子工作の第2弾として安定化電源を作ってみました。
ACアダプターの代わりとして以前から興味はあったのですが、難しそうなので手が出せずにいました。
ところが、キットを使っていざ作ってみると先日作ったステレオアンプよりも楽に作ることが出来ました。
ケースは加工のしやすい1mm厚のアルミケースを選んだのも良かったです。
ブリッジダイオードはショットキーバリアダイオードを使いましたが、放熱器は付けずにケースに直付けにしました。
LM338Tには付属の放熱器を付けましたが、結構大きい物で不安定になってしまいました。
いちおうテフロンテープを貼って補強してみましたが、少しグラグラしますので衝撃が加わらないようにしたいところです。
トロイダルトランスのサイズを基準にケースを選んでみましたが、わりと余裕のあるサイズを選んだわりに実際に作ってみるとあまり中に余裕がありませんでした。
Topping D20に使うのを目的に作るので出力電圧は15Vにしました。
抵抗は1.5kΩのみ付けてあります。
電圧メーターはぜひ付けたいと思ったのですが、共立エレショップで小型で見た目も悪くないものがあったので使ってみました。
バックライトも付いているのですが、電圧が9V~12Vだったので仕方なく006P電池で動作させることにしました。
試しに使ってみましたが、残念ながら5時間くらいで電池切れになってしまいました。
通常はバックライト無しで使うことになりそうです。
出力を2系統付けてみたのはD20と先日作ったステレオアンプ両方で使えないかと思ったからです。
残念ながら1台ずつ繋ぐ分には良いのですが、2台同時に使うと電圧が安定せずまともに鳴らなくなってしまいました。
最初から2台用にするつもりはなく、途中でイケルかもと思いつきで始めたのでそのつもりならもう少し容量の大きいトランスを使うべきでした。
とりあえずいまのところD20専用ですね。
バックライトと出力の問題はありましたが、概ねトラブルも無く完成することが出来ました。
そして肝心の音の方は・・・。
最初に付いていたACアダプターを交換した時もかなり変わった感じがしましたが、その時ほどの大きい変化は無いもののさらに音が明瞭になった気がします。
まだ使い始めなのでもうしばらく使ってエージングが進めばさらに良くなりそうです。
電子工作の第2弾として安定化電源を作ってみましたが、なかなか良い感じに出来て良かったです。
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Comments:2
- たこ 24-03-17 (日) 22:07
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秋月の実験室用電源キットって意外と作られている方が多くて参考になりました。
出力用のトランジスタ(パワトラ)は金属ケースで放熱とかしてもよろしいものなのでしょうか。
別途放熱板を2個のパワトラ+バイアス用のトランジスタと3つ実装する必要があるみたいですが。 - Rio 24-03-17 (日) 23:14
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こんにちは。
ご質問に関しては正確なご返答が出来ませんので専門の方にお聞きいただけますでしょうか。
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