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【レビュー】AETのプラグとBELDEN 19364で電源ケーブルを作ってみた

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先日購入したPS AUDIOのNuWave DAC周りの調整で最後に電源ケーブルを作ってみることにしました。
すでに使っているケーブルもあるのですが、今使っている円筒型のIECプラグとXLRプラグが干渉してしまってキツキツ状態なのです。

そこで円筒型ではないIECプラグを使って作り直そうと思いました。
探してみるとSCHURTER、BULGIN、K+Bなどいくつかありましたが、今回はちょっと贅沢にAETのプラグを使うことにしました。

合わせてACプラグも同じくAETで揃えてみました。
ケーブルも変えてみようかと思いましたが、いつも使っているBELDEN 19364が使いやすいので今回もこれにしました。

シールド付きの3芯ケーブルですが、太さのわりにやわらかく取り回ししやすくて良いです。
これにチューブを被せて作ることにしました。

今回使った材料は以下の物です。

  • ACプラグ:AET PSE-018HG
  • IECプラグ:AET PSE-320HG
  • ケーブル:BELDEN 19364(1.5m)
  • チューブ:TECHFLEX 3/8″ アップタウンゴ-ルド(1.8m)

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プラグは、今まで使ってきたものよりもちょっと高価なもので、メタリックブルーの箱に入っていてなかなか豪華です。
AETの1番下のグレードですが、各3,000円ほどでした。

物自体は明工社のOEMのようで、それぞれに明工社の刻印が入っています。


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今回は作成するにあたって圧着端子を使ってみることにしました。
今まではそのまま芯線をネジ止めしていたのですが、捩って留めても芯線がモサッとばらけるのが気になっていました。

また、圧着端子を付けるのは面倒ですが、付けてしまえば取付は楽なので特に中が小さく狭いIECプラグでは逆に作りやすいかなと思いました。
圧着端子もオーディオグレードの高価なものがありますが、今回は初めてなので失敗するとやっかいなのでそこまで使いませんでした。

ニチフの圧着端子を丸形、棒形と用意しました。
BELDEN 19364は14AWG(約2㎟)なのでTC2とRC2を使います。

PSE-320HGには棒端子がおまけで付いてきますが、BELDEN 19364にはちょっと大きいようです。
ケーブル加工寸法はPSE-320HGには説明書が付いているのでその通りにやってみました。

PSE-018HGには説明書が無いので、明工社のWebページからME2591の仕様書をダウンロードしてそれをみながらやってみました。

 link >>  http://www.meiko-g.co.jp/product/pdf/ME2591.pdf


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圧着工具はロブテックスのAK2MAを使いましたが、開いた状態のまま右手で保持するのがなかなか難しくて苦労しました。
手が大きい人は問題無く出来そうですが、ちょっと指がつりそうになってしまいました。

それぞれ3個端子を付ければあとはプラグに固定するだけですが、ここで問題なのがどの線をどこに繋ぐかというところです。
今まではネットで作例を見てそのまま作っていましたが、今回は少し調べてみました。

BELDEN 19364は、緑/黄、青、茶の3本がありますが、緑/黄はアース、青はコールド(-)、茶はホット(+)に繋ぎました。
アースが緑なのはなんとなくわかりますが、青と茶はちょっと悩みました。

ネットで調べてみたところ、英国規格のBS1843:1952というのがおそらくBELDEN 19364の色に合致しているものと思われます。
それによると青がコールド(-)、茶がホット(+)のようでした。

そして、各プラグのどれがアース、ホット、コールドなのかですが・・・。

PSE-018HGは、G:アース、W:コールド、無印:ホット。
PSE-320HGは、真ん中:アース、L:ホット、N:コールドのようです。


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調べてみたところ、以下の略字のようでした。


  • [H]Hot:ホット(+)
  • [L]Live:ライブ(+)
  • [C]Cold:コールド(-)
  • [N]Neutral:ニュートラル(-)
  • [W]White:ホワイト(-)

緑の線をGと真ん中、青をWとN、茶を無印とLで繋ぎます。

これらを間違えないようにしてネジ止めして完成です。
完成してからテスターで念入りに調べて問題無ければ機器に繋いでいよいよ音出しです。

NuWave DACに繋いでみましたが、XLRプラグとの間隔が空いてスッキリしました。
電源スイッチも操作しやすくなりました。

音は・・・すでにBELDEN 19364の電源ケーブルを使っていたためか、あまり変わった感じはしませんでした。

ですが、気分的にはかなり良い感じになりました。
やはりチューブを使うと高級感が出て1グレード、2グレード上のケーブルに見えますね。

ただ、今回使ったチューブは黒にゴールドのラインが入っているのですが、このゴールドのラインがボロボロほつれてきてしまうのが難点です。
このチューブは次回以降もう使わなさそうです。

半田を使わないので早く作れるかと思ったのですが、思いの外時間がかかり休日の午前中が終わってしまいました。
趣味で楽しんでやるものなので急いでやる必要は無いですね。

半田といえば、Panasonic WF5018の仕様書には『芯線を半田付けすると発熱の原因になるので絶対に行わないで下さい』との記述がありますので電源ケーブルは半田付け厳禁です。

今回作った電源ケーブルは、プラグ2個にケーブル(1.5m)、その他材料で合計で約8,300円ほどでした。
最初の予定より2倍以上かかってしまいましたが、満足度はなかなか高かかったです。



B00GKWVOY8AET ACプラグ PSE018HGAET

by G-Tools

B004S6KQ92AET IECコネクター PSE320HGAET

by G-Tools

B00BB2NGDEBELDEN 19364 3芯電源ケーブル 切り売り 1m~BELDEN

by G-Tools

2番ホット-3番ホットで使えるXLRバランスケーブルを作ってみた

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D/Aコンバーター PS AUDIO NuWave DACと愛用のSANSUI AU-α907 Limitedを繋ぐのにXLRバランスケーブルが必要になりました。
今まではCDプレーヤーのTEAC VRDS-25とバランス接続していたのですが、ネットワークオーディオプレイヤーを使うようになってからはスッカリ稼働しなくなってしまいました。

そして、アンプのバランス端子は1系統しかないので残念ではありますがこれを外して代わりにNuWave DACを繋ぎます。
元々そのつもりで購入したのでそれをやらないといつまで経ってもスピーカーとヘッドホンで切替器を使わなくてはならなくなってしまいます。

そのままケーブルを差し替えれば良いかと思ったのですが、今まで使っていたケーブルが短くて届きませんでした。
そして、重要なことを忘れていたのですが、バランス端子には3本ピンがありそのうち2番と3番が機種によって変わってくるのです。

アンプとCDプレーヤーはうまい具合に同じだったので問題無かったのですが、果たしてアンプとD/Aコンバーターは・・・。

AU-α907 Limitedの説明書を見てみたところ、こちらは3番ピンがホット(+)になっていました。
一方でNuWave DACは資料が見当たらなかったのですが、ネットで調べてみたところなんと2番ピンがホット(+)になっていました。

つまり、こんな感じです。


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今まで使っていたケーブルの長さが足りたところでホットの位置が違うので不具合が起きてしまいます。
2番ホットの機器と3番ホットの機器を通常のXLRケーブルで接続すると位相が反転して音楽信号が流れないので音が出ないそうです。

確かに古いアンプなのですが、これは想定外でしたのでどうしようかと思いました。
せっかく買ったのにピンケーブルしか使えないのでは意味がありません。

ラックスマンやアキュフェーズのアンプなども3番ホットのものがあるそうなのでサンスイのアンプが特別というわけでもなさそうです。
機種によってはインバートスイッチという2番3番を反転させる機能があるものもあるようですが、残念ながらその機能は私のアンプにはありません。

色々考えてみたのですが、単純に2番と3番を繋いだケーブルを作れば良いんじゃないかという結論になりました。
市販品でNEUTRIK NA3FMXという2番と3番をリバースするアダプタもあったのですが、あまり余計な物は挟みたくないので自作して配線を変えてしまうことにしました。

と、言いつつ単にバランスケーブルが作りたかっただけなんですが・・・。

早速、材料を調達しました。
今回用意したのは以下のものです。


  • NEUTRIK NC3MXX-B
  • NEUTRIK NC3FXX-B
  • NEUTRIK XXR2
  • NEUTRIK XXR9
  • Gotham GAC-4/1
  • TECHFLEX FLEXO 1/4 カーボン

やはりキャノンと言えばノイトリックなので当然のごとくノイトリックのプラグを購入しました。
XXR2と9はXXシリ-ズ用のリングで、2が赤、9が白です。

これに以前から使ってみたかったゴッサムのマイクケーブルを合わせてみました。
TECHFLEXはケーブルに被せたチューブです。

製作に夢中で作業写真は一切無いのですが、作業は3.5mmステレオプラグよりもずいぶん簡単でした。
メスの2番とオスの3番、メスの3番とオスの2番を繋ぎ、1番は1番同士で繋ぎました。

また、以下のサイト様の資料を参考にさせていただきシャーシグランドも取ってみました。

 link >>  NEUTRIK NC3FXX-B & NC3MXX-B製作方法 | 音響・映像・電気設備が好き


プラグにはLRの区別が無いので別売りの色付きリングを赤白用意して付けてみましたが、これがわかりやすい上に見た目のアクセントになってなかなか良かったです。
さらにQ701用に作ったヘッドホンケーブル以来、2回目のチューブを使ってみました。


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チューブはケーブルを通すのが面倒ですが、仕上がりはとてもとても綺麗になりました。
プラグはさすが定番品だけあって作りやすいですし、作りもとてもしっかりしています。

念入りにケーブルテスターでチェックしてから恐る恐る繋いでみたところ、無事に音が出ました。
無事に音が出るとホッとしますね。

しばらく鳴らしてみましたが、それまで使っていたZonotone Silver Meister AC-1001と比べてよりクリアになった気がします。
そして、音の広がりも奥行き感がさらに広くなった感じです。

やや低音が弱い気もしますがこれといったクセも感じられず素直な音だと思いました。

ゴッサムのケーブルは初めて使ったのですが、程良くやわらかくて使いやすい良いケーブルだと思います。
扱っている店舗が少ないのが難点ですがまた使ってみたいですね。

今回のバランスケーブルはLR各1mで作成して材料費が約3,500円ほどでした。
これくらいの価格なら使うケーブルを変えたりして何本か作ってみても良いですね。

これでやっとネットワークオーディオプレイヤーを音源としてスピーカーとヘッドホンを切替器無しで使えるようになりました。

【レビュー】D/Aコンバーター PS AUDIO NuWave DAC を使ってみた

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オーディオ環境は再生媒体をCDからFLACファイルに変えてからスピーカー、ヘッドホンともに概ね良い感じに整ってきました。
ただ、1つどうしても気になっていたのが、D/AコンバーターのLUXMAN DA-100の出力がアナログ1系統しかないことです。

スピーカー用のプリメインアンプとヘッドホン用のヘッドホンアンプを繋ぐとなるといちいちコードを繋ぎ替えるか切替器の類が必要になります。
DA-100は音質も良くとても気に入っているのですが、ここだけがいつまでも気になっていました。

そこで思い切ってアナログ出力が2系統以上あるD/Aコンバーターを導入してみることにしました。
ここで重要なのはヘッドホンアンプ内蔵の複合機ではなく単機能のD/Aコンバーターということです。

ヘッドホンアンプはすでに単体であるので余計な機能の無いシンプルなものが欲しかったのです。
そこで色々見て選んだのがPS AUDIOのNuWave DACでした。

 link >>  NuWave DAC | KANJITSU DENKI CO.,LTD.


LUXMAN好きならDA-06やDA-200もありますが、DA-200はヘッドホンアンプ付き、DA-06は残念ながら予算オーバーでした。
ONKYOのDAC-1000は豊富な入出力が魅力ですが、そろそろモデルチェンジしそうな気がしますしDA-100からのアップグレードにしてはちょっと物足りない感じです。

NuWave DACは、入出力端子は十分ですしD/Aコンバーターとは思えない巨大なトロイダルトランスに惹かれてしまい購入を決めました。


■レビュー

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フジヤエービックのオンラインショップで購入しました。
頑丈に二重巻きされたプチプチに取扱注意のシールも貼ってあり安心の梱包状態で届きました。

もしAmazon取扱で買っていたら伝票直貼りでそのまま来たことでしょう。
このへんの気遣いはさすが専門店という感じです。

この取扱注意シールは初めて見ましたが、こんなのもあるんですね。
手前側面のプチプチが少し切れていましたが、内側のプチプチは無事で箱もノーダメージです。

ただ、頑丈な梱包で開封はなかなか大変でした。



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プチプチを取ると茶箱が現れます。
何の印刷も無いシンプルな段ボール箱の側面にシールが貼ってありました。

JP 100-110Vの記載があり、日本向けの仕様になっています。
おそらく、出荷先によって中身とこのラベルが変わってくるものと思われます。

完実電気のWebサイトにあるようにコロラド州ボルダ一で製造しているようですね。



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茶色い段ボール箱を開けるとさらに白い箱が入っていました。
こちらは側面にNuWaveの文字などが印刷されています。

二重梱包は想定外でした。



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白い箱を開けるといよいよ本体とご対面です。

緑の封筒が載っていましたが、完実電気の封筒で中に説明書などが入っていました。
どこで入れたのかはわかりませんが、段ボールのテープに貼り直した形跡があるのでおそらく日本に入ってきてから入れたものと思います。

本体は一瞬Amazonかと思うような梱包状態でした。
付属品も電源ケーブルのみで緩衝材なども無く、中は思った以上にスッカスカで素っ気ない感じです。

このへんはしっかりした梱包のLUXMANなどと比べるといかにもアメリカンな感じです。



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背面には整然と入出力端子が並んでいます。

アナログ出力のLRが離れていて、その間にデジタル入力があります。
ケーブルによっては端子が離れているので繋ぐのに難があるかもしれません。

RCA端子、バランス端子ともに金メッキでなかなかしっかりした作りです。
RCA端子、同軸端子ともに若干細いのかプラグの抜き差しがスルっと出来ました。



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1つ気になるのは電源とRのバランス端子が近いところです。
試しにWATTGATE 320iとNeutrik NC3FXX-Bを繋いでみましたが、キッツキツです。

円筒形のWATTGATE 320iを使った電源ケーブルで試聴したのですが、プラグによっては干渉してしまって繋げないかもしれません。

電源スイッチも近くてキツキツですが操作は特に支障なく出来ました。
電源を入れると前面パネルのPS AUDIOのロゴが青く光ります。



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画像が見つからなくて気になっていた本体底面です。

最近のオーディオ機器は脚があまり重要視されていないのか、簡単なものが付いていました。
ゴム製の脚ですが、中央のピンを引き抜くと簡単に外れます。

DA-100JADE casaも後付けの簡単なゴム足が付いていましたので別に用意しました。
今回も別途インシュレーターを購入して付け替えようと思います。

中央に見える銀色の丸いものはトロイダルトランスの固定金具と思われます。



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正面から見るとコンパクトな感じなのですが、奥行きがかなりあります。
JADE casaと並べてみると、横幅はJADE casaの方が若干長いですがNuWave DACは角が丸くなっているので実寸法以上に横幅が短く見えます。

似たような質感の前面パネルは、JADE casaは白っぽぃ感じの明るいグレーですがNuWave DACはシルバーと言っても少し濃いめのグレーという感じです。

重量は思いの外重くて約5.5kgほどあり、アンプかと思うほどのズッシリ感があります。
DA-100が約2.1kgなので2倍以上です。



■感想

購入して1日半ほど通電しながら鳴らしてみました。


試聴環境

【試聴ディスク】
田村ゆかり『木漏れ日の花冠』『春待ちソレイユ』
霜月はるか『ティンダーリアの種』『レムルローズの魔女』

【試聴機材】
acer REVOCENTER(Windows Home Server 2011 / Asset UPnP)
↓LANケーブル(型式不明)
NETGEAR GS108v3
↓ELECOM LD-GPY/WH3
Olasonic NANO-NP1(96Khzモード)
↓audio-technica AT-ED1000/1.3
PS AUDIO NuWave DAC(Nativeモード) + 自作電源ケーブル(BELDEN 19364 1.5m、Panasonic WF5018、WATTGATE 320i)
↓自作ケーブル(BELDEN 8412 0.8m、REAN NYS352G)
ORB JADE casa

AKG K550

※音源はCDからリッピングしたFLACファイル。
※NANO-NP1以下の電源はTASCAM AV-P25RMKIIIに接続。




まずは一聴してスッキリした音という印象を受けました。
解像度が高いのに聴いていて疲れにくい音ですね。

高音域は耳に刺さるようなこともなくそれでいて綺麗に鳴ってくれます。
ボーカルもサ行が耳につくこともなく聞こえますが、若干潤いが足りないような感じがしますが声の余韻が美しいです。

このあたりはまだ使い始めということで本来の性能が出ていない可能性もありますね。
DA-100D20と比べて音の広がりがかなり大きくなった感じがします。

何度も聴いたアルバムですが、こんな音で鳴るのかという驚きが各所に見られました。
どの楽器も響きが綺麗でスゥ~っと抜ける感じが心地よいです。

低音から高音まで尖ったり刺さるような鳴り方をしないのにそれでいて音の広がりや解像度も高く余裕を感じさせる鳴り方です。
DA-100が賑やかな感じで元気よく鳴るのに対して穏やかで静かにそれでいて力強く鳴るという感じがします。

ピアノやシンバルの余韻などウットリものですね。
大型の電源を積んでいることによる恩恵なのかもしれませんが楽器の音色自体が違って聞こえます。

今までDA-100だとどうも長時間聴いていて疲れてしまうところがあったのでヘッドホン用のD/AコンバーターはD20を使っていました。
ですが、解像度も高く綺麗な鳴り方をするわりに聴き疲れしにくいNuWave DACならヘッドホン用として長時間の使用も可能そうです。

さすがに1万円そこそこのD20と比べると音の差は歴然ですし、ヘッドホン用としてならDA-100よりも使いやすいと思いました。



そして、スピーカーでも聴いてみました。


試聴環境

PS AUDIO NuWave DAC(Nativeモード) + 自作電源ケーブル(BELDEN 19364 1.5m、Panasonic WF5018、WATTGATE 320i)
↓Zonotone Silver Meister AC-1001
SANSUI AU-α907 LIMITED(NORMAL-1)
↓CARDAS QUADLINK-5C 1.5m
Acustik-lab Bolero piccolo


※その他は上記ヘッドホン環境と同じ




ヘッドホンで聴くよりもさらに音の広がりを実感出来ました。
DA-100は元気のある音が魅力でしたが、比べると元気の良さと言うより大人の落ち着き感があって解像度や音の広がりとだいぶ上というような感じです。

ちょい聴きだとDA-100の音も面白いと思うのですが、じっくり長時間聴くとなると安定感もありますし時々ハッとするような音が聞こえたりして楽しいです。
スピーカーは前にあるのに音が後ろから聞こえたような錯覚を覚えたりしました。

高音から低音まで安定感があって派手さはあまり感じませんがしっかりした鳴り方をしてくれます。
今回はRCA端子で聴いてみましたが、バランス端子を使うとさらにクリア感が増しそうです。



D/Aコンバーターを変えてどれだけ変わるかなと多少気になりましたが、ここまで大きく変わるとは思いませんでした。
今回、スピーカー以外の高額機器としては初めて海外製のものを使ってみました。

昔、スピーカー購入時に国内メーカーと海外メーカーの聞き比べをしたことがあるのですが、海外メーカーの個性的な鳴り方は気に入らないと最悪ですが気に入るとべた惚れしてしまいます。
一方で国内メーカーのものはわりと無難な鳴り方でべた惚れまで行かないですが買って失敗したということが少ないのではないかという印象でした。

そんな特徴を今回のNuWave DACにも感じました。
音作りに明確な方向性を感じますし機器としてもとても魅力があります。

最近は国内メーカーでも海外製品のようなデザインのものも増えてきましたが、大手メーカーでは日本製らしいかっちりきっちり綺麗な仕上げをしたものが多いです。
そんな中でNuWave DACは、昔憧れたWadiaのプレーヤーに通じるようないかにも海外製という感じのデザインは魅力的です。

天板のアクリルはあまり評判が良くないようですが、ピカピカでとても綺麗です。
汚れやキズが気になりますが、これはこれで良いですね。

カラーは黒もありましたが、他の機材が白やシルバーばかりなのでシルバーにしました。
シルバーと言うよりもグレーという感じですが、梨地仕上げで安っぽさは微塵も無く見ているだけでニヤニヤしてしまいます。

まだ使い始めで本調子という感じではなさそうですが、エージングが進むとまた魅力が増してきそうです。
単機能のD/Aコンバーターということでヘッドホンアンプ内蔵の複合機よりも使いづらいかもしれませんが、シンプルな単機能だからこその音の良さを感じます。

久しぶりにちょっと高額なオーディオ機器を購入しましたが、満足度はかなり高いです。
今までスピーカー以外の海外製オーディオ機器はどちらかというと敬遠していたのですが、もっと積極的に選択肢に入れるべきだと思いました。

今後はちょっと残念な感じの脚の交換と、バランスケーブルを作成しようと思います。
手持ちのCARDAS QUADLINK-5C/XLRが使えれば良いのですが、短くて届かないのが残念です。

これでやっとラインセレクターを外して運用出来るようになります。

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