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【レビュー】アルカスイス モノボールZ1のクランプをKIRK製へ交換してみた

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アメリカB&Hから取り寄せたアルカスイスの自由雲台Z1ですが、購入前にネットで調べてみるとクランプ部を交換されている方が多くおられました。
実際、Z1のクランプはArca-Swissのロゴも入っていて良い感じなのですが、少々使い辛いところもあります。

そこで交換用クランプを用意して付け替えてみることにしました。
用意したのは『KIRK enterprises』のArca-Swiss用クイックリリースクランプです。

以前からKIRKのカメラプレートやブラケットを使っていましたので同じメーカーで揃えました。
ネットで調べてみるとReally Right Stuff(以下RRS)のものを使われている方が多いようでした。

正面にRRSのロゴも入っていてカッコイイのですが、KIRKは他にもいくつか使っていてとても気に入っているKIRKのもので揃えようと思いました。


―注意―
この記事を読んで行なった行為によって生じた損害には当サイトはその責を負いません。
機材を破損させてしまう可能性もありますので十分ご注意下さい。




続きは↓こちら


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元々付いているクランプにはアルカスイスのロゴが入っていて見た目も良い感じです。
KIRKのCanon 100mm F2.8L Macro IS USMの三脚座用レンズプレートも特に問題無く取り付け出来ました。

ただ、取り付けは上段の溝にはめることになって脱落防止ピンは役にたちません。

クランプ部を広げるとKIRKのプレートの幅より少し広いくらいまでしか開きません。
それ以上ネジを回すとネジが外れていってしまいます。

このへんが少々使い辛いところですね。
作りはさすがにしっかりしていますし、なによりArca-Swissのロゴがカッコイイので残念です。



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今回用意したKIRKのクランプです。
初めてKIRKの製品が届いたときには驚きましたが、こんなパック状態で箱に入っていました。

大きいブラケットなども同じようにガッチリとパックされていましたので取り出すのに苦労しました。
本体に傷を付けないようにカッターで切って開封しています。

付属品は、固定ネジ、ロックタイト、ヘックスレンチです。
今回は付属のレンチは使いませんでした。



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交換するには、まず元から付いているクランプを外します。
1本のネジでとまっていますが、このネジについてネットで色々情報が出ていました。

結構目に付いたのが、トルクスネジのT20であるということです。
KIRKの正規販売店であるSTUDIO Jinのページによると、これは間違いだそうです。

正しくは9/64inの六角穴付きネジです。
そして、またやっかいなのが最近アルカスイスではクランプの固定ネジの規格が変更となったらしいのです。

現在流通しているものの中には9/64inのものと3mmのものと2種類あるそうです。(2012/5/8現在
私がZ1を購入する際に9/64inのレンチを持っていなかったのでKIRKのクランプといっしょにWeraの六角ビットを注文しました。

結果は、届いたZ1を見てみると3mmの六角穴付きネジでしたので無駄になってしまいましたが・・・。



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3mmのヘックスレンチでピッタリです。
写真では短いPBのショートタイプを差し込んでいますが、回しにくかったので実際はPBのロングタイプのレンチで回しました。

このネジがかなり固くて苦労しました。
3mmのレンチはかなり細いのでしっかりしたものを使わないとポッキリいきそうです。



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試しにT15のトルクスレンチを差し込んでみましたが、結構ピッタリ入ってしまいました。
パッと見でなんとなく穴が星形のようにも見えてしまうのですが、トルクスネジはもう少し星形をしています。

トルクスネジは、GITZOの三脚の調整ネジやハードディスクなどにも使われていますので見比べてみましょう。
クランプの固定ネジはかなり強く固定されていますので合わないレンチで回すと穴を潰してしまいかねないので要注意です。



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アルカスイスの取り外したクランプとKIRKのクランプです。
KIRKのクランプの方が大きいです。

なんとなくEOSのようななだらかなデザインですね。
EOSもそうですが、こういったやわらかい感じのデザインは好きです。

クランプを開閉するノブはKIRKのものは太くて回しやすいです。
アルカスイスのものは緩めていくとネジが外れてしまうのですが、KIRKのものは緩めていくと止まります。



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アルカスイスのクランプを固定していたネジとKIRKのクランプに付いていた固定用のネジです。
左の短く六角穴が小さい方がアルカスイス、右の長く六角穴の大きい方がKIRKです。

STUDIO Jinのページの情報によると、長いネジが入りきらない場合もあるそうです。
その場合は外したネジをそのまま使うか、別売のM6ネジ(長さ25mm)を使えば良いようです。

今回はKIRKの長いネジで入りました。

このネジは5/32inです。
工具が付属していますが、やや心許ないのでWeraのヘックスレンチセットを購入してしまいました。

3mmレンチはかなり細いですが、5/32inのレンチは太くてしっかりしているので安心して回せますね。



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こうして無事にクランプの交換が終わりました。
特に難しいこともありませんでしたが、最初に付いているアルカスイスのクランプの固定ネジがかなり固く締まっているので要注意です。

Arca-Swissのロゴが無くなってしまったのが残念ですが、使いやすくなりました。



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今回用意した工具です。

左からWeraの9/64in六角ビット、Weraの5/32inヘックスレンチ、PBの3mmヘックスレンチです。
アルカスイスの固定ネジが3mmでしたので六角ビットは使用しませんでした。

3mmはアルカスイスのネジ用で、5/32inはKIRKのネジ用です。
KIRKの製品はネジ類がインチタイプなのがちょっと面倒です。

せっかくなのでこの機会にインチタイプのヘックスレンチも揃えてみました。
Weraのインチタイプのヘックスレンチ一式購入してしまいましたが、良い工具は見てるだけでニヤニヤしてしまいますね。

あとは、KIRKのプレートに付いている脱落防止ネジを回す1/16inの小さいレンチを用意しようかなと思います。




アメリカB&Hからの購入に始まったアルカスイスの自由雲台ですが、これでやっと本格始動です。
見た目、使い勝手共に素晴らしいアルカスイスの自由雲台ですが、1つ気になるところがあります。

それは、固定ノブにゴムが巻いてあることです。

ゴムはホコリがつきやすく劣化も気になります。
KIRKの固定ノブのように金属製の方が良いですね。

そういえば、コシナのフォクトレンダーULTRONなどもフォーカスリングのローレットにゴムが巻いてありましたが、金属製にモデルチェンジするようです。
ちょっとしたところですが、作りが良いだけに気になります。


クランプを交換することによって、カメラやレンズのプレートに付いている脱落防止ネジが機能するようになりました。
同じメーカーの組み合わせなので安心感がありますね。

レバー式のクランプも便利そうですが、私はレバー式はあまり好きではないのでネジ式にしました。
ネジの方がしっかり固定されているという安心感を感じますし、うっかり何かを引っ掛けてレバーが開いてしまいそうでちょっと恐いです。

もちろん、RRSのレバーがそんなに簡単に開いてしまうとは思えませんが・・・。
また、レバー式はプレートによる互換性も気になります。


愛用のManfrotte 405にもKIRKのクランプを付けてあります。
カメラ本体は、EOS 7Dにプレートを付けてありますが、5D3はまだプレートが出ていないので発売待ちです。

あとはManfrotte 701HDVにもKIRKのクランプを付けて、コンデジ用に安価なアルカスイス互換のプレートでも用意しようかなと思っています。
クイックリリースプレートを雲台によって付け替えるのは面倒ですよね。

全ての機材で同じように使えると便利ですので手持ちの機材をアルカスタイルに統一しようかなと思っています。


参考HP:
 link >>  【楽天市場】【KIRK】クイックリリースクランプ-アルカスイス専用:スタジオJin

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Comments:2

iwan 16-10-22 (土) 8:04

Arca-Swiss Monoball Z1 に関連する記事を興味深く拝読しました。 自分も似たような事をやってみようとUSAより購入したアルカスイス製Z1 sp with 3/8″の現物を見ると固定されている3/8″ オスネジを
外すにはこれまた特殊工具は必要で、メートルサイズの#11ボックスレンチ(名称は不確実)を使えそうですが少しガタが有り充分かどうか不安があるのですが、kimaguremanさんは何か情報をお持ちですか?もしあればご教示ください。

Rio 16-10-22 (土) 15:50

http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000167736/SortID=19534923/#tab
上記ページにあるようなことをされたいということでよろしいでしょうか?

KIRK製品を扱うスタジオJinさんのwebページでは11mmサイズのソケットレンチが必要との記載があるので11mmであれば大丈夫だと思います。
ただ、ご使用のボックスレンチの『外径』が16mm以上あるのならボルトがある穴にきちんと入っていない可能性もあります。

http://atelierjin.com/shop/products/detail.php?product_id=296

また、固定ネジが非常に強力に接着されている個体もあるそうなので注意が必要です。

実物が手元に無いので確実なことは言えませんが、不安であればスタジオJinさんに直接ご相談されると良いと思います。
以前、別件で相談させていただきましたが、とても丁寧に対応していただけました。

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